ChandogyaUpanishadとは? わかりやすく解説

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チャーンドーギヤ・ウパニシャッド

(ChandogyaUpanishad から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/21 20:07 UTC 版)

チャーンドーギヤ・ウパニシャッド: छान्दोग्योपनिषत् chāndogya-upaniṣad)とは、ウパニシャッドの1つ。サーマ・ヴェーダに付属し、古ウパニシャッドの中では初期の「古散文ウパニシャッド」に分類され、『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』と並び、最初期・最古層のウパニシャッドとされる[1]

内容

引用文は断りなければ岩本裕訳。

第1編 (全13章)

ウドギータ(『サーマ・ヴェーダ』の歌詠)の意義。

第2編 (全24章)

ウドギータの意義の続き。

第3編 (全19章)

蜜の知識 (3.1-3.11)
太陽は神の蜜である。群神は甘露によって生命を保つ。
シャーンディリヤの教え (3.14)
「ブラフマンは実にこの一切である。(中略)それは心臓の内にあるわがアートマンである。それはブラフマンである。」 (3.14.1-4)  

第4編 (全17章)

サトヤカーマとウパコサーラの物語 (4.4-4.15)
4.4-4.9がサトヤカーマ、4.10-4.15がウパコサーラの物語。類似の話が意図的に反復されている。
ブラフマンを認識することによる至福。

第5編 (全24章)

プラヴァーハナ王の五火二道説 (5.3-5.10)
神の道と祖霊の道の輪廻。
「この世において勝れた行状の人々は、勝れた胎に、すなわちバラモンの胎に、あるいはクシャトリヤの胎に、あるいはヴァイシヤの胎に入ると、期待される。」 (5.10.7)
アシュヴァパティ王の五火説 (5.11-5.24)
アグニホートラ祭の五回の祭火への食物の献供。

第6編 (全16章)

ウッダーラカ・アールニの教え。2つの部分からなる。

その1。「有」 (6.1-6.7)
世界の本質は唯一の実態「有」である。
「これ(宇宙)は太初において有(sat)のみであった。それこそ唯一の存在で、第二のものはなかった。」 (6.2.1)
その2。おまえはそれである (6.8-6.16)
「この一切(全宇宙)は、それを本性とするものである。それは真実である。それはアートマンである。それは汝である」 (6.8.7)   

第7編 (全26章)

サナト・クマーラの教え

「アートマンは下方にあり、アートマンは上方にあり、アートマンは後方にあり、アートマンは前方にあり、アートマンは右側にあり、アートマンは左側にある。アートマンこそ一切である。」 (7.25.2)

第8編 (全15章)

プラジャー=パティのインドラ神への教え (8.7-8.15)
マガヴァン(インドラ神)は実に101年の間、プラジャー=パティの許で、ブラフマンに関する修行をした。
「虚空とは実に名称と形とを実現させる。その中間にあるもの、それがブラフマンである。それは不死であり、それはアートマンである。」 (8.14.1)

日本語訳

全訳

抄訳

脚注・出典

  1. ^ 『原典訳ウパニシャッド』岩本裕 ちくま学芸文庫 p349

関連項目



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