Caldesiaparnassifoliaとは? わかりやすく解説

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まるばおもだか (丸葉面高)

Caldesia parnassifolia

Caldesia parnassifolia

Caldesia parnassifolia

Caldesia parnassifolia

Caldesia parnassifolia

わが国本州から四国九州それに中国インドオーストラリア分布してます。池や沼に生え円形または腎臓形根生ます。はじめは水面浮かんでいますが、その後直立します。8月から9月ごろ、花茎伸ばして円錐花序に白い3弁花を咲かせます
オモダカ科マルバオモダカ属多年草で、学名は Caldesiaparnassifolia。英名はありません。
オモダカのほかの用語一覧
オモダカ:  サギッタリア・モンテウィデンシス  白慈姑  長葉面高  面高  顎無
サジオモダカ:  箆面高
マルバオモダカ:  丸葉面高

マルバオモダカ

(Caldesiaparnassifolia から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/13 17:30 UTC 版)

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マルバオモダカ
マルバオモダカ
保全状況評価[1][2]
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: オモダカ目 Alismatales
: オモダカ科 Alismataceae
: マルバオモダカ属 Caldesia
: マルバオモダカ C. parnassifolia
学名
Caldesia parnassifolia
(Bassi ex L.) Parl.
シノニム

Caldesia reniformis
(D.Don) Makino

和名
マルバオモダカ

マルバオモダカCaldesia parnassifolia)は、オモダカ科マルバオモダカ属に属する植物湖沼ため池などに生息する抽水植物である。種小名のparnassifoliaは、ラテン語で「parnassi(パルナッス山)+folia(葉)」という意味であり、パルナッス山のように丸い葉を持ったオモダカ、を意味している。

分布

日本中国をはじめ、アジア大陸ヨーロッパ大陸オーストラリアなどに分布する。ただし日本やヨーロッパでは個体数が減少しており、多くの地域で絶滅危惧種に指定されている。また、スイスなどでは既に絶滅している[3]

日本では、池沼湿地の開発や水質の悪化に伴って個体数が減少しており、個体数は5000個体程度と推定されている[2]。そのため、環境省レッドデータブックでは絶滅危惧II類に指定されている。

形態、生態

マルバオモダカの花
マルバオモダカの殖芽
マルバオモダカの種子

湖沼の周縁や、比較的深い場所(水深1m弱程度まで)に生息している。深いところでは浮葉を中心に展開するが、浅いところでは抽水葉を多くつける。葉は通常腎臓型だが、初期浮葉は卵形になるものもある。8月から9月にかけて、長さ50cm-1mほどの花茎を水上に伸ばす。また、水中に伸ばした花茎の、本来花序が出来る部位に殖芽(栄養繁殖体)を形成し、無性生殖的にも繁殖する[4]。これは一種のアポミクシスである。殖芽は茎から容易に外れ、種子同様水中に散布される。

花茎は円錐花序で、花柄は3輪生。各花柄の先に、3枚の花弁と6本の雄蕊、6-10本の雌蕊をもつ白い花をつける。花弁は白色で、花弁の縁には浅い切れ込みが入る。葯は黄色で、雌蕊の先と葯がほぼ同じ高さに位置する。

胚珠はむき出しになっており、受粉して種子が形成されたあとも、種子に雌蕊の痕跡が残る。種子には縦方向の溝がある。

受粉はミツバチなどの送粉者に頼っており、自家受粉や隣家受粉による結実率は他家受粉に比べて低下する[5]

染色体数は2n=22[6]

近縁種

同属に、中国などに生息する Caldesia grandis がいる。マルバオモダカと類似しているが、雄蕊の本数が9-12本になる点などで異なる[7]

利害

食用にはならず、特に利用されることはない。ジュンサイを栽培しているに生息していることもあり、その場合は水田雑草として扱われることもある。

脚注

  1. ^ Zhuang, X. 2010. Sagittaria pygmaea. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1. <www.iucnredlist.org>. Downloaded on 12 October 2011.
  2. ^ a b 環境庁自然環境局野生生物課編『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物8 植物I(維管束植物)』 財団法人自然環境研究センター、2000年、ISBN 4-915959-71-6
  3. ^ Fiches pratiques pour la conservation – Plantes à fleurs et fougères (situation octobre 1999)(PDF)
  4. ^ Agnes Robertson Arber "Water Plants; A Study of Aquatic Angiosperms"(2008) p.224 ISBN 978-1408651469
  5. ^ Gituru et al.(2003) "Reproductive biology and prospects for conservation of Caldesia parnassifolia (Alismataceae)—A threatened monocot in China", Wuhan University Journals Press 8 117-124
  6. ^ Lucjan Rutkowski: Klucz do oznaczania roślin naczyniowych Polski niżowej. Warszawa: Wyd. Naukowe PWN, 2006. ISBN 83-01-14342-8.
  7. ^ Ming-Jou Lai.(1977) "A Re-evaluation of a Caldesia Plant in Taiwan", TAIWANIA 22 100-104

参考文献

関連項目



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