BIG3時代(2018年-)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 10:46 UTC 版)
「BIG4 (テニス)」の記事における「BIG3時代(2018年-)」の解説
2018年、全豪オープンではフェデラーがチリッチに3-2で勝利しグランドスラム20勝目を達成。全仏オープンではナダルがドミニク・ティエムに3-0で勝利しウンデシマ(スペイン語でV11)を達成。ウィンブルドンでは準決勝で怪我から復帰してきたジョコビッチが2日間に亘るナダルとの大激闘を6-4, 3-6, 7-6, 3-6, 10-8で制して決勝進出。決勝ではケビン・アンダーソンをストレートで下してウィンブルドンを制した。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでジョコビッチが決勝でフェデラーを下したことでジョコビッチは男子シングルス史上初となるキャリア・ゴールデン・マスターズ(マスターズ9大会全制覇)を達成。全米オープンでもジョコビッチが勝ち上がり、決勝でフアン・マルティン・デル・ポトロを下し、グランドスラム通算14回目となる優勝を飾った。 2019年初めに股関節の故障に苦しむマリーが現役引退を示唆したこともあり、マリーを除いた3人をBIG3とする呼称が定着しだす。全豪オープンの決勝はジョコビッチとナダルの対戦となり、ジョコビッチが優勝した。全仏オープンではフェデラーとナダルが準決勝で対戦しナダルが勝利。ジョコビッチを破ったティエムとの決勝も制し、大会連覇でV12に。ウィンブルドンでも準決勝でフェデラーとナダルが対決。結果はフェデラーの勝利となり、ジョコビッチの待つ決勝に駒を進めた。迎えた決勝は7-6, 1-6, 7-6, 4-6でフルセットに突入すると、最終セットは12-12まで決着がつかず、本大会で初めて最終セットタイブレークに縺れ込んだ。結果は7-3でジョコビッチが勝利。4時間56分の激闘の末、大会連覇を果たした。全米オープンではナダルが新鋭ダニール・メドベージェフを下して優勝。 2020年は全豪オープンでジョコビッチが最多8度目の優勝を飾り、1位に返り咲く。その後は3月より新型コロナウイルス感染症流行の影響でツアーが約5か月中断に。この期間中にフェデラーが膝の再手術で今シーズンの離脱を発表。再開後もジョコビッチの勢いは続き、ウエスタン・アンド・サザン・オープンを制して「ダブルゴールデンマスターズ」を記録するように開幕から負けなしだったが、全米オープンは4回戦で線審にボールを当てて失格になるという異例の形で敗退。この全米オープンはナダルが感染症の懸念から欠場し、マレーも早期敗退し、ドミニク・ティエムが4年ぶりにBIG4以外のグランドスラム優勝を果たした。それでも直後のBNLイタリア国際はジョコビッチが制し、全仏オープンはナダルが決勝でジョコビッチを下して通算13度目の制覇を果たすとともに、同大会通算100勝目に到達した。
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