フェリーニのアマルコルド
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/18 23:22 UTC 版)
| フェリーニのアマルコルド | |
|---|---|
| Amarcord | |
|   | 
    |
| 監督 | フェデリコ・フェリーニ | 
| 脚本 |  フェデリコ・フェリーニ トニーノ・グエッラ  | 
    
| 原案 | トニーノ・グエッラ | 
| 製作 | フランコ・クリスタルディ | 
| 出演者 |  ブルーノ・ザニン マガリ・ノエル プペラ・マッジオ アルマンド・ブランチャ  | 
    
| 音楽 | ニーノ・ロータ | 
| 撮影 | ジュゼッペ・ロトゥンノ | 
| 編集 | ルッジェーロ・マストロヤンニ | 
| 配給 |   | 
    
| 公開 |   | 
    
| 上映時間 | 124分 | 
| 製作国 |   | 
    
| 言語 | イタリア語 | 
『フェリーニのアマルコルド』(Amarcord)は、フェデリコ・フェリーニ監督による1973年のコメディ・ドラマ映画である。
第47回アカデミー賞外国語映画賞ではイタリア代表として出品され、受賞を果たした[1]。
あらすじ
イタリアの田舎町の春の夜、15歳の少年チッタは家族と共に「春の訪れを祝う祭り」の輪の中にいる。ガラクタを積み上げ、冬の女神の人形を燃やして歌い踊り騒ぐ、誰にとっても素晴らしい夜だ。夏になると、豪華定期船レックス号が沖合を通り、町中が船団を組んで歓声を上げる。レックス号の勇姿はイタリアの誇りであり、町の人々にとっても誇りである。 この当時のイタリアは、全土にムッソリーニのファシズム旋風が吹き荒れていて、少しでも反抗的な態度をとると、たちまちファシスト本部に連行され拷問を受ける。チッタの父も、事件の容疑者として疑われ、拷問を受けた。 秋になると、精神病院に入院しているおじさんが外出許可を得たので、それに同行するが、やはり奇行が目立って再び病院に連れ戻される。大きな木に登り「女が欲しい」と叫ぶおじさんの姿を見て、誰しも欲望は同じはずなのに叶わない願い、そこに切なさと割り切れないものを感じる。 そんなチッタには大人の女性、グラディスカという憧れの女性がいたが、全く相手にされない。 冬には記録的な大雪が降り、一羽の孔雀が雪上に見事な羽根を広げて見せたが、孔雀は不幸の前兆と言われ、その冬、チッタの母が病気でこの世を去る。そしてまた春、町中の人々に祝福されてグラディスカの結婚式が行われる。チッタは最も大切な二人の女性を失い、生涯忘れ得ぬ一年になった。 そんな体験を経て、少年チッタは少しずつ大人の階段を昇り始めている。
キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 | 
|---|---|---|
| フジテレビ版 | ||
| チッタ | ブルーノ・ザニン | 三ツ矢雄二 | 
| チッタの父 | アルマンド・ブランチャ | 八奈見乗児 | 
| チッタの母 | プペラ・マッジオ | 高村章子 | 
| チッタの祖父 | ジュセッペ・イアニグロ | 千葉順二 | 
| ラロ | ナンド・オルフェイ | 増岡弘 | 
| テオ | チュチョ・イングラシア | 平林尚三 | 
| オリバ | ステファノ・プロイエッティ | 筒井たか子 | 
| ジーナ | ドナテッラ・ガンビーニ | 加川三起 | 
| グラディスカ | マガリ・ノエル | 沢田敏子 | 
| 弁護士 | ルイジ・ロッシ | 寺島幹夫 | 
| ボルピナ | ジョジアン・タンフィッリ | 横尾まり | 
| 不明 その他  |  
     広瀬正志  西村知道 鈴置洋孝 吉田理保子 小出和明 清川元夢 藤城裕士 巴菁子 西川幾雄 亀井三郎  | 
    |
| 演出 | 小山悟 伊達渉  | 
    |
| 翻訳 | 平田勝茂 | |
| 効果 | 芦田公雄 小島仁  | 
    |
| 調整 | 横路正信 | |
| 制作 | 東北新社 | |
| 解説 | ||
| 初回放送 | 1979年7月7日 『夜のロードショウ』 25:10-27:00  | 
    |
受賞とノミネート
| 賞・映画祭 | 部門 | 対象 | 結果 | 
|---|---|---|---|
| 1974年度 | |||
| アカデミー賞[1] | 外国語映画賞 | 『フェリーニのアマルコルド』( |  
     受賞 | 
| ゴールデングローブ賞[2] | 外国語映画賞 | 『フェリーニのアマルコルド』( |  
     ノミネート | 
| ニューヨーク映画批評家協会賞[3] | 作品賞 | 『フェリーニのアマルコルド』 | 受賞 | 
| 監督賞 | フェデリコ・フェリーニ | 受賞 | |
| 1975年度 | |||
| アカデミー賞[4] | 監督賞 | フェデリコ・フェリーニ | ノミネート | 
| 脚本賞 | フェデリコ・フェリーニ、トニーノ・グエッラ | ノミネート | |
参考文献
- ^ a b “The 47th Academy Awards (1975) Nominees and Winners”. 映画芸術科学アカデミー. 2013年3月21日閲覧。
 - ^ “The 32nd Annual Golden Globe Awards (1975)”. ハリウッド外国人映画記者協会. 2013年3月21日閲覧。
 - ^ “1974 Awards”. ニューヨーク映画批評家協会. 2013年3月21日閲覧。
 - ^ “The 48th Academy Awards (1976) Nominees and Winners”. 映画芸術科学アカデミー. 2013年3月21日閲覧。
 
日本語訳
外部リンク
- フェリーニのアマルコルド - allcinema
 - フェリーニのアマルコルド - KINENOTE
 - Amarcord - IMDb(英語)
 - Amarcord - オールムービー(英語)
 - Amarcord - Rotten Tomatoes(英語)
 
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