AIによる警告・コメント欄非表示機能の導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 10:58 UTC 版)
「Yahoo!ニュース」の記事における「AIによる警告・コメント欄非表示機能の導入」の解説
2021年10月1日、宮内庁から秋篠宮眞子の結婚と複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)が発表されたが、このニュースを報じた記事を中心にコメント投稿数が急増し、不適切なコメント内容も相次いだ。これを受けて、ヤフーはコメント欄の目立つ場所に注意書きを掲出すると共にAI判定モデルを用いて、不適切なコメントを繰り返して投稿しているユーザーに対しての警告メッセージ掲出の対象範囲を広げることを同月2日に発表した。 2021年10月19日、ヤフーは同日に公示された第49回衆議院議員総選挙(同月31日投開票)に合わせて、一定数の中傷や差別に該当する投稿が行われた場合、AIによる判断でコメント欄を自動的に非表示にする機能を導入した。また、同選挙の期間中は政治ニュース関連のコメントを投稿する際に公正な選挙を阻害しないように求めると共に場合によっては刑事罰の対象になる可能性がある旨の警告メッセージを表示することも発表した。 2021年10月21日、ヤフーは前日(同月20日)夜に共同通信から配信された韓国の漁船転覆に関する記事において、同社が定める基準を超えた多数の違反コメントが投稿されているとして、前述のコメント欄を非表示にする機能を初めて適用したと発表した。同年10月25日夜から同月26日昼にかけて、TBSテレビや日本テレビなどから配信された秋篠宮眞子の結婚会見や婚姻届受理などを報じた4本の記事に対しても、多数の違反コメントが投稿されたとして、AIの判断により、コメント欄を閉鎖した。 2022年1月20日、ヤフーはAIによるコメント欄非表示機能により、同機能を導入した2021年10月からの2か月間で216本の記事コメント欄「炎上」を阻止したことを明らかにした。1日当たりの配信記事の約0.05%に相当する約3.5本が対象となり、配信元媒体の内訳は新聞社が47本、週刊誌が42本、テレビ局が41本などとなっている。 ヤフーは今後開催される有識者会議などにおいて、非表示になった記事やコメントの傾向を分析し、改善を重ねていくとしている。
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