ACJ319
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1996年6月のパリ航空ショーにおいて、エアバスはA319をベースとしたビジネスジェットを開発すると発表した。旅客機ベースの余裕のある客室を活かして長距離ビジネス機市場に進出することにしたのである。エアバスは、同社のビジネスジェット機を「エアバス・コーポレート・ジェット」と名付け、A319ベースの機体はA319CJあるいはACJ319と呼ばれた。ACJ319の初号機は1998年11月12日に初飛行し、翌年1月に顧客に初引き渡しされた。のちにACJはA320ファミリー全体に展開され、A320とA321をそれぞれベースにACJ320、ACJ321が開発されたほか、この後開発されるA318をベースとしたACJ318も登場した。
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ACJ319
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ACJ319の内装例。ダイニングに仕立てられた機内(上)、ベッドルームに仕立てられた機内(中)、機内の廊下(下)。 「エアバス コーポレートジェット」も参照 ACJ319は、A319をベースとしたビジネスジェット機である。機体自体はA319と同じで内装をビジネス機仕様としたものであり、ACJ319から旅客機仕様に転換することも可能である。このことは、中古機の再販売に有利であるとエアバスは説明している。また、パイロットの資格も相互乗員資格 (CCQ) の対象に含まれることから短期間の訓練で資格取得が可能である。 ACJ319は、ガルフストリームやボンバルディア製の純粋なビジネスジェットはもとより、ボーイング・ビジネス・ジェット (BBJ) よりも広い機内空間を有する。ACJ319では仕様により、8席から50席程度を設けることができる。エアバスは、ACJの内装を提供するメーカーを複数用意しており、顧客の細かい要望に応えられるようにしている。 床下貨物室には「追加中央タンク」(ACT) と呼ばれる燃料タンクを搭載できる。ACTは航空貨物コンテナと同形状で、ACJ319には最大7個まで追加できる。ACTにより燃料搭載量が増えることで、航続距離性能が強化される。航続距離は搭乗者数や貨物にもよるが、最大離陸重量が75.5トンで乗客40人の場合に7,800キロメートルである。条件によっては、1万キロメートル以上の飛行も可能であり、東京からヨーロッパの主要都市までの直行もできる。 ACJ319は民間用途のほか、軍用の要人輸送機としても採用されている。要人輸送機としてACJ319の運用実績があるのはフランス空軍やイタリア空軍、ベネズエラ空軍が挙げられる。 A319neoをベースとしたACJ319neoも受注を得て開発が進んでいる。ACJ319neoの標準仕様では、座席数が8席、航続距離は1万2500キロメートルである。
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