51全てが異なる字・音: 江戸後期から明治とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 51全てが異なる字・音: 江戸後期から明治の意味・解説 

51全てが異なる字・音: 江戸後期から明治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 07:52 UTC 版)

五十音」の記事における「51全てが異なる字・音: 江戸後期から明治」の解説

仮名遣い#上代特殊仮名遣とヤ行のエ」も参照 現在では五十音図ヤ行ワ行には、ア行「い」「う」「え」が再登場する。 しかし江戸時代後期以降、これらにも独自の文字割当てる動き見られた。これは五十音図日本語の音韻の関係に関する興味由来する有飛 (1756年-1813年) は「え」と区別するためにヤ行エ段を「エ」の文字を置き、「え」の位置には「エ」の字の上横棒が無い仮名提唱した漢学者太田全斎は『漢呉音図』(文化12年1815年) において漢字音上で区別のために、五十音図全てのマスの音を異な漢字表した国学者富樫広蔭音義説立場から『辞玉襷』(文政12年1829年)で50音の各字を仮名書き分けた。また洋学立場からも、大槻玄幹は『西音発微』(文政9年1826年) で五十音全て異な発音であり、それが日本語の「古音」であるとした。一方で村田晴海岡本保孝は、元々五十音図国学為に作られたものではないために、その理屈日本語の音韻体系理解のために通す事には慎重であった明治教科書教員向けの指導書では、ヤ行イ段、ヤ行エ段、ワ行ウ段に、「い」「う」「え」以外の文字」を配したものも多く見られる。たとえば『小学教授書』(明治6年1871年) 、『小学入門初版 (明治7、8年、1874、5年) 、『日本文典: 中学教程』(明治30年1897年) などがある。しかし統一され動きではなく、たとえば『小学入門』では、初版翌年の版からは、現在見るようなものに改められた。 これらの「文字」の形も統一されなかった。国学者鈴木重胤 (文化9年1812年 - 文久3年1863年) が『語学小経』で示した図には、順に「イ」の字を180°回転したもの、「衣」の字からナベブタ除いたもの、「卯」の字の左半分使われた。『小学入門初版では、「イ」の字を180°回転したもの、「エ」の字の上横棒右上から左下に払うようにしたもの、「于」の字が使われた。これら以外の文字」も平仮名片仮名両方五十音図確認できる明治33年 (1900年) に仮名が1文字1字体 (いわゆる変体仮名廃止) とされた時にはや行ワ行は「やいゆえよ」「わゐうゑを」であった。 「綴字篇」より。1873年温堂、魁文堂。50音マス全てが、異な文字埋められている。綴字篇、平仮名50音図 綴字篇、片仮名50音図

※この「51全てが異なる字・音: 江戸後期から明治」の解説は、「五十音」の解説の一部です。
「51全てが異なる字・音: 江戸後期から明治」を含む「五十音」の記事については、「五十音」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「51全てが異なる字・音: 江戸後期から明治」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「51全てが異なる字・音: 江戸後期から明治」の関連用語

1
12% |||||

2
12% |||||

3
10% |||||

4
8% |||||

51全てが異なる字・音: 江戸後期から明治のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



51全てが異なる字・音: 江戸後期から明治のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの五十音 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS