3階閲覧室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 01:08 UTC 版)
建物の正面側(北側)に面する閲覧室である。開館時には、指定書やその他別置雑誌を除く一般図書の閲覧に供する一般閲覧室とされていて、500人を収容する館内最大の閲覧室であった。利用者は、証票や学生証を一般閲覧係に預けるのと引き換えに、座席番号が記された金属製の座席票を受け取って座席の指定を受け、借覧証に氏名や利用する図書の書名などを記入して出納係に渡すことで、図書の貸付を受けることとなっていた。岸本館長時代の改装では開架閲覧室に改められ、閲覧室の全面にわたって並んでいた閲覧席の一部、約160席分を撤去し、中央部3分の1ほどの面積に約3万冊を収容する開架の書架スペースを設け、指定書や一般書が配架されることとなった。1962年2月1日に総長臨席の下で開室式が行われた。ただしこの開架閲覧室は、学生証を預けて入室することとなっていて、安全開架式に近いものであった。裏田館長計画の改修工事によって配置が改められることとなり、北側(窓側)には閲覧席が並べられる一方で、南側には全幅に渡って書架が配置されることとなり、分類順に配架された。壁面の造り付けの書棚には、大型図書や個人全集などが配架された。2010年代の改修では、書架や閲覧席の配置に大きな変更は加えられていない。塞がれていた屋上のトップライトが再び開口されたため、自然光が差し込むようになった。また、床が85mmかさ上げされ、床下に冷暖房システムが設置された。 閲覧席に使用されている大机は、配置こそ何度か変更されているものの開館以来使われ続けているものであり、上部には蛍光灯を取り付ける改造が施されている。南北方向に渡されている梁の側面には、メダリオンによる装飾が施されている。
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