21世紀: 再開発と改装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/17 06:47 UTC 版)
「ユニオン駅 (デンバー)」の記事における「21世紀: 再開発と改装」の解説
2001年、RTDはデンバー市郡、コロラド州交通局、およびデンバー地域政府協議会と共同出資で、ユニオン駅と周辺の操車場用地をデンバー・ユニオン・ターミナル鉄道会社から購入した。翌2002年には、RTDはユニオン駅再開発のマスタープラン策定に取り掛かった。2004年には、FasTracks と名付けられたデンバー都市圏の公共交通網整備計画が承認され、ユニオン駅をその核となる複合交通センターとして再開発する準備が整った。総工費8億ドルにのぼるこの再開発プロジェクトには、後に第45代大統領となるドナルド・トランプを含む、11の大手不動産開発業者が名乗りを上げた。また、アメリカ合衆国運輸省は、この再開発プロジェクトに対して、3億ドル以上の貸し付けを行った。 2010年代に入ると工事が始まった。工事期間中、アムトラックは4ブロック北東、クアーズ・フィールド裏手の、21stストリートとウィワッタ・ストリートの丁字路に設けられた仮駅に発着して運行を続けた。2011年8月15日には、第1弾としてライトレール駅が完成した。この時に、16thストリートモール上を走る無料のシャトルバス、モールライドの北西の終点も、ライトレール駅の隣に移された。プラットホームなどの駅施設の工事と並行して、2012年には歴史的な駅舎の改装工事も始まった。 これらの工事は2014年に次々と完了した。同年2月28日にはアムトラックの発着が仮駅からユニオン駅に戻った。5月12日にはユニオン駅の地下に22のゲートを有するバスターミナルが供用開始し、16thストリートとマーケット・ストリートの角にあった従来のバスターミナル、マーケット・ストリート・ステーションからユニオン駅のこのターミナルに機能とルートが移された。7月26日には駅舎も、5つ星のクロフォード・ホテルや、飲食店、小売店が入居する複合施設として再開した。その後、2016年4月22日には、ユニオン駅からオーロラ市北部を通ってデンバー国際空港に至る22.8マイル(36.7km)を37分で結ぶ、RTD初の通勤電車にして空港連絡鉄道としての役割も果たすAラインが開通した。 ユニオン駅の再開発は周辺地区にも民間からの投資を呼び込んだ。2014年時点で、ユニオン駅周辺の開発における民間の投資額は10億ドル近くにのぼっている。
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