2005年 - 2009年 事務局:甲府商工会議所
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2005年スタート時、甲府市中心街には甲宝シネマ(閉館)、甲府武蔵野シネマ5(閉館)、甲府東映セントラル(閉館)、シアターセントラルBe館の4館12スクリーンがあり、地方都市のなかでも比較的スクリーンが多かった。そのことから甲府商工会議所は民間ボランティアや商店街、映画館などと実行委員会を作り、「2005やまなし映画祭」をスタートさせた。 この時期は、映画館など各会場で1日に数作品程のペースで上映していた。入場は無料。作品上映イベントは監督や俳優などがゲストとして招かれ、地元放送局のアナウンサーとトークショーを行っていた。作品セレクトは商工会議所や映画館関係者、民間ボランティアにより行われていた。上映した作品群を見ると、一見山梨と関連が薄い作品も見受けられるが、ロケ地やスタッフ、キャストに必ず関係がある作品がセレクトされていた。 第1回の映画祭に合わせ、市民ボランティアの呼び掛けにより、甲府市中心街を舞台としたオリジナル映画制作が取り組まれた。山梨県内の高校生による原案を脚本化し、キャスト、撮影、音響、裏方までを一般市民とプロのスタッフが協力して取り組むというものであった。これには商店街も撮影場所としての空き店舗の提供、エキストラ出演など、撮影に協力して作品が完成した。第2回の2006年は、全国から脚本を募集し、最優秀作品を映像化した。市民が「街をステージ」として活動し、注目されていたが、2007年に映画祭を開催する際、甲府商工会議所内の一部で映画制作に予算編成することが地域活性化になるのかという考えが出て、市民参加の映画制作は中止に追い込まれた。市民参加の映画制作は2007年の映画祭では一部有志により開催され終幕となった。この「街を舞台に脚本を募集し、映像化する」というシステムは、やまなし映画祭の一部スタッフによって、富士河口湖町に提案され、当時の小佐野常夫町長に許可された。そして全て町の予算(約400万円 - 500万円)で組まれ、町職員が運営する富士山・河口湖映画祭となって2014年現在も開催されている。 2008年より甲府市中心市街地活性化基本計画の事業の1つとなった。この年よりやまなし映画祭実行委員会(商工会議所、商店街関係者、映画館関係者、甲府市職員、民間ボランティアなどで構成)が正式に発足し、外部有識者の意見を取り入れ、作品・ゲスト選定を行っていくことになった。
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