シアターセントラルBe館とは? わかりやすく解説

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シアターセントラルBe館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/26 09:08 UTC 版)

シアターセントラルBe館
Theater Central Be-Kan
シアターセントラルBe館
情報
開館 1996年12月14日
閉館 2023年12月14日
最終公演翔んで埼玉
収容人員 (2スクリーン)200人
設備 Dolby 7.1chDLP
用途 映画上映
運営 中央興業
所在地 400-0032
山梨県甲府市中央1-5-12
最寄駅 甲府駅
外部リンク シアターセントラルBe館
特記事項 記載上は閉館としているが、名目上は休館である。
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シアターセントラルBe館(シアターセントラルビーかん)は、かつて山梨県甲府市中央1-5-12にあった映画館。2023年(令和5年)12月14日をもって休館した。

歴史

開館

1974年(昭和49年)には甲府東映劇場が甲府銀座ビルへ移転開業したが、1990年代後半になると甲府市街地に相次いで複合型映画館が開業したり既存映画館が拡張されるなどした。これに対し甲府セントラル劇場のスクリーン数は1つしかなかったことから、運営会社の中央興業は甲府銀座ビルに隣接する場所に甲府セントラル劇場の補助的役割を持つ施設を建てることにした。

1996年(平成8年)12月14日にシアターセントラルBe館が営業を開始。館名は甲府東映劇場から改名した甲府東映セントラルのB館という意味であると同時に、「~である、~にいる」などのbe動詞という意味も持つダブル・ミーニングである。実際に上映作品は甲府東映セントラルと連動しており、需要に合わせて甲府東映セントラルとシアターセントラルBe館とで上映作品の組み換えを行なうこともあった。

甲府東映セントラル休館後

甲府銀座ビルの老朽化や所有者の変更などにより、2008年(平成20年)には甲府東映セントラルが上映を休止し、翌2009年(平成21年)6月に正式に閉館となった[1]。シアターセントラルBe館は独立した映画館として引き続き営業を続け、同時に旧作を中心としたミニシアターへ移行した。

甲府東映セントラルが閉館した後はグランパーク東宝8[2]甲府武蔵野シネマ・ファイブ[3]が2011年(平成23年)に、甲宝シネマが2013年(平成25年)[4]に閉館[注 1]した。甲府市内で営業中の映画館はシアターセントラルBe館および成人映画館の甲南劇場のみとなったが、甲南劇場も2021年(令和3年)11月23日をもって閉館した[5]ことで甲府市唯一の映画館となった。

休館

2020年(令和2年)4月から5月21日まで、新型コロナウイルス感染症流行の影響で臨時休館[6]。再開後も小規模系作品をメインに営業を継続したが、コロナ禍で減少した客足を取り戻すことが出来なかったことを主な理由として[7]、2023年(令和5年)12月14日をもって休館した[1]。27年の歴史に一旦幕を引いたことにより、2001年(平成13年)時点で27スクリーンあり[8]、「人口に対するスクリーンの多さは全国1、2を争う」とまで言われた[1]甲府市からシネマコンプレックスを含む映画館が消滅した[注 2]。休館後もレストラン「ボンマルシェ」は営業を続けており、中央興業の本社所在地として法人登録(法人番号1090001003397)もされている[9]

施設

施設入口

建物は4階建てであり、2階に120席、3階に80席のスクリーンを設けている。1階は映画館ロビーのほかに、当地で以前から営業をしていたレストラン「ボンマルシェ[10]」(1965年創業[11])が入居した。4階は映写室であり、最新のデジタル映写機を導入している[12]

スクリーン名 定員(座席)数
スクリーン1 120席 ドルビーサラウンド7.1SRD
スクリーン2 80席 ドルビーサラウンド7.1、SRD

脚注

注釈

  1. ^ 甲府武蔵野シネマ・ファイブは名目上は休館であるが、再開の目処はたっていない。
  2. ^ 2028年の予定で岡島百貨店跡地にシネマコンプレックスの誘致計画がある。

出典

  1. ^ a b c “甲府市でただ一つの映画館「シアターセントラルBe館」が休館”. 甲府経済新聞. (2023年12月7日). https://kofu.keizai.biz/headline/41/ 2024年7月23日閲覧。 
  2. ^ 「『グランパーク東宝8』10年で幕 3月13日」『朝日新聞朝刊、山梨全県版』朝日新聞社、2011年2月2日、33面。
  3. ^ 佐藤美鈴「甲府武蔵野シネマ・ファイブ 郊外館進出・赤字で休館へ」『朝日新聞朝刊、山梨全県版』朝日新聞社、2011年2月10日、35面。
  4. ^ 「また消える中心街の灯 甲府の老舗映画館『甲宝シネマ』、14日営業終了」『朝日新聞朝刊、山梨全県版』朝日新聞社、2013年4月4日。
  5. ^ “【閉店】甲南劇場”. 開店閉店.com. (2021年11月1日). オリジナルの2021年11月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211129144459/https://kaiten-heiten.com/konangekijo/ 2021年11月29日閲覧。 
  6. ^ 甲府のシアターセントラルBe館が営業再開”. シネマトゥディ (2020年5月23日). 2024年7月23日閲覧。
  7. ^ 小林久(元スーパーやまと社長) (2023年12月11日). “【県庁所在地に映画館が一つも無い…】”. note. 2024年7月23日閲覧。
  8. ^ 「さよなら『テアトル甲府』 今月末、半世紀の営業に幕」『毎日新聞毎日新聞社、2001年2月19日。
  9. ^ 中央興業株式会社”. 法人.info. 2024年7月26日閲覧。
  10. ^ ボンマルシェ
  11. ^ ボンマルシェ”. 富士の国やまなし観光サイト. 公益社団法人やまなし観光推進機構. 2024年7月23日閲覧。
  12. ^ “甲府東映が複合映画館に 3館体制12月オープン レストラン併設し集客”. 山梨日日新聞. (1996年8月21日) 

外部リンク


シアターセントラルBe館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 08:25 UTC 版)

甲府中央商店街」の記事における「シアターセントラルBe館」の解説

かすがもーるのシアターセントラルBe館ボンマルシェビルにある映画館劇場の経営運営中央興業株式会社が行っている。主にミニシアター向き作品多く上映していたが、近年東映東宝作品多く上映している。 シアターセントラルBe館1:120席 シアターセントラルBe館2:80

※この「シアターセントラルBe館」の解説は、「甲府中央商店街」の解説の一部です。
「シアターセントラルBe館」を含む「甲府中央商店街」の記事については、「甲府中央商店街」の概要を参照ください。

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