1/6スケール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/30 14:28 UTC 版)
「カスタマイズドール」の記事における「1/6スケール」の解説
21cmから27cm前後の大きさの素体は1/6素体と通称される。大人の体型の27cm素体に対し、23cm以下の素体では子どもらしい体型のものが多い。また、少年・少女のプロポーションを再現するためにその中間(25cm)の大きさの素体も存在する。素材には主にソフトビニール、ABS樹脂が使われる。構造の違いでは関節が曲がらないもの、関節が可動するもの、表面に軟質素材を用いて関節部分を見えないようにしたもの(シームレス)があり、用途に応じた素体を選んで使用する。手足が小さく造型されているものが多く、なおかつ関節保持力の関係上、スタンドなしで立たせる事はできない。ただし手足首が大きいモデルの場合はバランスを取れば自立可能なものがある。 タカラトミー、ジェニー タカラが制作販売している素体。厳密に言えば、かつて関節が可動するSAボディが一部ドールショップで単品売りされており、ドルフィー、オビツ登場まではこの素体がカスタム、市販品共にほぼ使われていた。特にイラストレーターの白虎かなめによる、この素体のカスタムドールがカスタマイズドールという概念そのものの普及に一役買い、以後の素体が作られるようになったといえる。バリエーションは27cmの女性2種と男性1種が存在した。 現在ではSAボディは完成品用にしか使われていないが、アゾンインターナショナルから、ドールエディットキットとして植毛済みヘッドとボディ、レオタードをセットしたものが発売されている。 ボークス、ドルフィープラス ボークスが制作販売している素体で、エクセレントベースモデル(EB)と呼ばれる。体型のバリエーションが多い。Who's that Girl?の素体であるEB-Beauty S ボディは、この中の一種である。ドルフィープラスは内側から義眼をはめ込む穴(アイホール)が開いたウレタン製のヘッドを採用しているのが特徴。女性素体と男性素体が発売されている。 オビツ製作所、オビツボディ オビツ製作所が制作・販売している素体で、サイズは21、23、25、27cmのものがある。頭部と手首以外はABS製。それぞれ男性・女性のモデルがあり、全国の画材店などでは、デッサン人形「デリータ・ドール」として販売されている。 アゾン、ピュアニーモ アゾンインターナショナルから販売されている素体。初代は固定ポーズ仕様で、パーツの取替えによりポージングする形をとっていた。後に可動モデルが発売されたが、ソフトビニール同士のはめ込み式関節のため、ほとんど保持力がなかった。後に関節をABSに変更したモデルが発売、現在はそれが主流となっている。
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