麻痺型ポリオとは? わかりやすく解説

麻痺型ポリオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:32 UTC 版)

急性灰白髄炎」の記事における「麻痺型ポリオ」の解説

感染者のおよそ1%ポリオウイルス特定の神経線維にそって感染広げ脊髄脳幹運動皮質運動ニューロン好んで細胞内において増殖、これを破壊する。これが麻痺急性灰白髄炎形成につながる。麻痺型のポリオ様々な臨床型(脊髄型、延髄型、延髄脊髄型)は神経が受ける損傷大きさ炎症起き部位影響を受けるCNS部位異なるだけで本質的に同一である。 神経細胞破壊後根神経節内に病変形成する同様の病変網様体前庭神経小脳虫部深部小脳核にも形成されうる。麻痺関連した破壊的変化はは他にも前脳領域、特に視床下部視床発生するポリオウイルス麻痺起こす分子機構はほとんど理解されていない早期麻痺型ポリオの症状高熱頭痛背部と首のこわばり様々な部位における非対称性筋力低下接触への過敏嚥下困難筋肉痛表在反射深部反射消失痺れ神経過敏便秘排尿困難などである。麻痺へは通常発症1日から10日後に進行し2日から3日継続発熱が収まるとそれ以上進行しない。 麻痺型ポリオ発症期待値年齢と共に増加し麻痺範囲も同様である。小児においてはCNS感染した症例でも非麻痺髄膜炎帰結する事がほとんどであり、麻痺1000件当たりでわずか1件においてのみ発生する一方で成人の場合麻痺型は75件当たり1件の頻度発生する5歳以下では片方の脚の麻痺が最も多い。しかし、成人では胸部および腹部冒す広範な麻痺四肢にも影響する頸髄損傷)事がより多くなる麻痺型の頻度感染したポリオウイルス血清型によっても変化し、一番高い1型では1/200、一番低い2型では1/2000の頻度それぞれ麻痺生じる。

※この「麻痺型ポリオ」の解説は、「急性灰白髄炎」の解説の一部です。
「麻痺型ポリオ」を含む「急性灰白髄炎」の記事については、「急性灰白髄炎」の概要を参照ください。

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