鶴書房版とは? わかりやすく解説

鶴書房(初出)版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 01:49 UTC 版)

UTOPIA 最後の世界大戦」の記事における「鶴書房初出)版」の解説

鶴書房により、1953年単行本として刊行された。この本の扉絵は、当時人気漫画家大城のぼる描いている。本来のタイトルは「UTOPIA」だったが、単行本化の際に「最後の世界大戦」のタイトルついているプロ漫画家目指していた安孫子藤本両人上京しあちこち雑誌社持ち込みをするも、当時雑誌人気作家の手塚治漫画ですら月に数ページしか掲載しておらず、100ページもの作品をとても雑誌掲載できる状況ではなかった。また、当時の子供向け作品としてはやや難解なストーリーで、出版社から難色示されていた。結局、この原稿手塚紹介単行本化されたという経緯がある。中島利行『覆面団』も収録されているが、中島の名は本のどこにも書かれておらず、あたかも足塚不二雄単著のような装丁になっている(ただし、『覆面団』を表題とした本も出版されたという)。 安孫子藤本自身用意した扉絵は没にされたこと、白黒原稿鶴書房側で彩色し、また勝手に別人によるコマ最後に付け加えられたため、両人にとっては不満の残る内容になった藤本所有同書には、別人によるコマに×を付けてあるという)。 1980年代前半当時、「まんだらけ」では50万円買い取りし、販売価格100万円としていた。90年代まんだらけ社長古川益三が『開運!なんでも鑑定団』に出演した際に紹介したことで有名になり、10冊以上が市場出てきた。 現存部数確認されているだけで20冊弱ほどで、初版本数百万円値段がついており、『開運!なんでも鑑定団』の2010年8月10日放送分において鶴書房版が300万円鑑定額となるなど、2000年代において手塚治虫の「新宝島」(育英出版初版と共に日本で最も(相場が)高い単行本とされている。原作者ですら持っていないといわれる安孫子によると、引越しの際に紛失してしまったとのこと)。 松本零士高校時代130円で1954年発行再販本を購入し、現在も所有している。2017年11月14日放送の『開運!なんでも鑑定団』で鑑定依頼し本人評価額130万円だったが、鑑定額は280万円となった同書復刻後述)のため本を貸し出した際に背表紙に白い線が入ってしまい、「背表紙の線がなければ300万円初版で状態が良ければ400万円以上」と評価された。

※この「鶴書房(初出)版」の解説は、「UTOPIA 最後の世界大戦」の解説の一部です。
「鶴書房(初出)版」を含む「UTOPIA 最後の世界大戦」の記事については、「UTOPIA 最後の世界大戦」の概要を参照ください。

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