鳩山内閣の対応
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2009年12月14日、タバレ・バスケスウルグアイ大統領が訪日しているが、岡田克也外務大臣の決定により首相官邸周辺や霞ヶ関の街頭では中国国旗と日本国旗だけが掲揚された(外国要人来日の際の国旗掲揚は原則、来日が閣議案件で決定・了解される国賓や公賓の場合のみ)。 2009年12月14日、鳩山首相は、「杓子(しゃくし)定規に考えるより、本当に大事な方であれば、天皇陛下のお体が一番だが、そのなかで許す限りお会いになっていただく。それは日中関係をさらに未来的に発展させるために大変大きな意味がある。判断は間違ってなかった」と述べる。平野内閣官房長官は「政治利用では全くない」と述べる。 2009年12月15日、鳩山首相は、「中国の副主席がおいでいただき、日本で活動されている最中にこういう状況になったことは大変残念だ。国民挙げて、将来のリーダーになれる可能性の高い方をもっと喜びの中でお迎えをすべきだ」と述べた。 2009年12月15日、前原誠司国土交通大臣は、「元首相、自民党の方から要請が首相官邸に届いたということで、我々がルールを曲げたということではないと聞いている」と述べた(発言についての調査は自由民主党の対応を参照)。 2009年12月15日、亀井静香金融担当大臣(国民新党党首)は、閣議後の記者会見で、「習氏は次の主席だから、お会いするのは当たり前。政治的かどうかというのは役人が判断する立場ではない。そもそも政治的利用に当たるのか」と羽毛田宮内庁長官の言動に疑問を呈した。菅直人副総理兼国家戦略担当大臣は、「宮内庁長官は他の行政庁とはやや性格の違うところもある」と述べ、羽毛田の対応に一定の理解を示した。 2009年12月17日、武正公一外務副大臣は、「陛下が日本国民の統合の象徴である立場で(行うので)、公的行為にあたる」と記者会見で述べ、内閣の助言と承認が必要となる国事行為ではないことを明らかにした。 2009年12月17日、福島瑞穂内閣府特命担当大臣(社会民主党党首)は、「きっちり反省材料にして今後はルールを守り、尊重していくべきだ」と述べた。 2009年12月18日、岡田克也外務大臣は、「国事行為は憲法に規定されたものなので、国事行為ではない。公的行為というのが普通の解釈だ」と記者会見で述べた。
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