鰥寡孤獨とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 鰥寡孤獨の意味・解説 

かんか‐こどく〔クワンクワ‐〕【×鰥寡孤独】

読み方:かんかこどく

妻を失った男、夫を失った女、親のない子、老いて子のない人。寄る辺ない身の上


鰥寡孤独

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/06 06:14 UTC 版)

鰥寡孤独(かんかこどく)とは、律令制[1]において国家による救済対象とみなされた家族構成のこと。


  1. ^ 日本のみでなく、古代中国の律令制でも「鰥寡孤独」等に関する救済制度はあったという。出典は、肖 放『中国古代における障害者福祉思想の形成とその特徴に関する一研究』2012年8月9日webにて閲覧、広島大学大学院教育学研究科紀要、第一部、第57号,2008年、137~143頁より。


「鰥寡孤独」の続きの解説一覧

鰥寡孤独

出典:『Wiktionary』 (2021/12/14 06:56 UTC 版)

成句

鰥寡 孤独かんかこどく

  1. 鰥寡孤独。妻のないと、のないと、親をのない子と、老いて子のない者。寄る辺なき人民[1]。「」は「やもお」、「」は「やもめ」、「」は「みなしご」、「」は「ひとりみ」の意。

発音(?)

か↘んかこ↗どく

出典

孟子巻2・梁恵王章句下

白文
王曰、「王政可得聞與」。
對曰、「昔者文王之治岐也、耕者九一仕者世祿關市譏而不征、澤無禁、罪人不孥。老而無妻、老而無夫曰、老而無子曰、幼而無父曰。此四者、天下窮民無告者。文王發政施仁、必先斯四者。詩云、『哿矣富人、哀此煢獨』」。
訓読文
わういはく、「王政聞くことをきか」と。
こたへて曰く、「昔者むかし文王の岐を治むるや、耕す者は九の一仕ふる者はにし、関市して征せず、沢無く、人を罪するつまこまでにせず。老ひて妻無き(くゎん)と曰ひ、老ひて夫無き(くゎ)と曰ひ、老ひて子無きと曰ひ、幼くして父無き曰ふの四者、天下窮民にして告ぐ無き者なり。文王まつりごと発しほどこすに、必ずの四者を先にせり。に云ふ、『きかな富める人、かなしや此の煢独けいどく』」と。
現代語訳
斉の宣王言った、「王者政治について聞かせ頂けないか」。
孟子が)答えて言った、「文王[2]治めていた頃、農民には収穫九分の一しか課税せず、官吏には俸禄世襲させ、関所市場では取り調べはしても通行税物品税徴収したりはせず、沢地や、やな仕掛けた川でをすることを禁止するともなく罪人処罰するに際して妻子まで連座させるようなことはしませんでした老いて妻のいない者を(かん)といい、老いて夫のいない者を(か)といい、老いて子のいない者をといい、幼くして父のいない者をいいます。これら四種類の人々は、世の中でも特に困窮している民であって苦しみ訴え相手もない人々です。文王政令発して仁政を行うに際し、これら四種類の人々真っ先救おうとしました。『詩経』にも次のようにあります、『良いものだ、裕福な人は。哀れなのはこれらの身寄りのない人々[3]』」。

関連語



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鰥寡孤獨」の関連用語

鰥寡孤獨のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鰥寡孤獨のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鰥寡孤独 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの鰥寡孤独 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS