養生所・薬方所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 23:41 UTC 版)
「大水滸シリーズの登場人物」の記事における「養生所・薬方所」の解説
梁山泊の医療を担当。養生所と、それに併設する形で薬方所が建っている。ただし安道全も薛永も自分の仕事に熱中するため、当初は白勝が事務を担当して利用者の案内を行っていた。 安道全(神医・地霊星) 医師。1071年生まれ。身長 - 175cm、体重 - 60kg。 (水滸伝)幼いころに文律という医師に弟子入りし医術を学ぶ。文律の死後、仲間の怪我を治療したことがきっかけで白勝と知り合い、その後、無実の罪で滄州の牢城に入獄していたが、宋江に目を付けられて彼の命を受けた林冲、盗みで捕えられ獄中で再会した白勝と共に脱獄。梁山泊で療養所の医師を務める。 外科・内科に加えて針治療もこなす天才的な医術の持ち主で、瀕死の重傷を負った魯智深・林冲らの命を救った。長身でひょろりとした印象。職人気質で無愛想・偏屈だが、病気や怪我を治せないとわかった場合は率直に伝える、謝るといった誠実さも持っており、命に差はなにもないとも発言している。時折人情に厚い一面も見せることもある。基本的に病気や怪我を治すことしか関心がなく、「三日、病人に会わないと自分が病人になる」と林冲に発言している。 普段は虚弱だが、病人、怪我人を前にした集中力、持久力、精度は凄まじく三日間昼夜兼業で治療しても平気でいるほど。林冲と白勝には友情を隠さず、コンビを組んでいる薛永とも仲が良い。助手の白勝・文祥・毛定らを一人前の弟子として育て上げ、各拠点に送り出した。梁山泊崩壊時も脱出せずに負傷者の治療を続けるが、湯隆の治療中に官軍の上陸部隊に襲われ、かまわずに手術を続けるも死亡。 『楊令伝』においても安道全の弟子たちは梁山泊の医療面で活躍する。文祥は、不眠不休でも乱れることなく治療を続けた安道全は凄い医師だったと回想している。 薛永(病大虫・地幽星) 薬師。1076年生まれ。身長 - 170cm、体重 - 70kg。 (水滸伝)元は旅の薬売り。外見は小太りで薬草の研究のために自分で薬の試しを行ったため顔色が悪い。また常に薬草に触れているため、指先が青黒く変色している。剣の達人だが人を斬ることは好まない。大道芸として剣の技を見せながら、膏薬などを売っていたときに魯智深と出会ったのが縁で梁山泊に加わる。 療養所と併設された薬方所の薬師を務め、安道全とコンビを組んで医療面充実に貢献。薛永の作る薬は毒消しや血止め、座薬式の麻酔など多岐に渡る。梁山泊崩壊時に研究の集大成ともいうべき薬草学の冊子を弟子の馬雲に託し、自らは治療を続ける安道全に殉じる形で療養所に残る。襲ってきた敵兵を相手に奮戦した後、戦死。 『楊令伝』では馬雲が薛永から託された冊子を基に薬師として活躍する。蘇良は薛永が薬草学に執念を燃やし、常人では思いつかないような事を考える薬師だったと馬雲から聞かされた。
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