項目数と相対的大きさ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/14 02:27 UTC 版)
「オックスフォード英語辞典」の記事における「項目数と相対的大きさ」の解説
出版者らによれば、OED第2版の解説本文を含めた5900万に及ぶ単語を一人の人間がすべてキー入力するのには120年、さらに校正するのに60年かかるという。また、電子データ化して保存しようとすると540メガバイトの容量が必要になる。2005年11月30日時点で、オックスフォード英語辞典には、約301,100の主項目が収録されている。これらを補う形で、さらに157,000の太字で示された複合語や派生語、169,000の斜字体で示された句や複合語、 全部で616,500の語形、137,000の発音、249,300の語源、577,000の相互参照(クロスリファレンス)、および2,412,400の語法・引用が記されている。OEDの最新かつ完全な印刷版である第2版(1989年発行)は、全20巻で印刷され、21,730ページに291,500の項目から構成されている。OED第2版で最も記述部の長い項目は、動詞としてのsetで、430の意味を記述するのに60,000語を要している。OED第3版に向けて、各項目はMから順に改訂され始めたことで、最も多くの紙面を要する項目(単語)は変遷しており、2000年にはmakeに、2007年にはputに、そして2011年にはrunになった その印象的なサイズにもかかわらず、OEDは世界最大の辞典でも世界で最も早くに網羅的に作られた言語の辞典でもない。OEDと似たような目的をもつオランダの『Woordenboek der Nederlandsche Taal(英語版)』が世界最大で、完成するのにOEDの2倍以上の時間がかかっている。このほかの初期の大型辞典は、グリム兄弟の『Deutsches Wörterbuch』で、1838年に編纂が始まり、1961年に完成した。近代のヨーロッパ言語に捧げられた最初の大辞典である『Vocabolario della Crusca(イタリア語版)』の初版は、1612年に発行された。『Dictionnaire de l'Académie française』の初版は1694年にまで遡る。スペイン語の公式辞典『Diccionario de la lengua española』(レアル・アカデミア・エスパニョーラにより企画・編集・出版された)の初版は、1780年に出版されている。中国語の康熙字典は1716年に刊行されている。
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