項目数の少なさとRPG要素の扱いとは? わかりやすく解説

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項目数の少なさとRPG要素の扱い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 05:46 UTC 版)

グレイルクエスト」の記事における「項目数の少なさとRPG要素の扱い」の解説

グレイルクエスト』の項目数200前後と、一般的なゲームブック比較してかなり少ない。ロールプレイングゲーム (RPG) の要素取り入れようとすると項目数はその倍くらい必要になる項目数少ないと、内容分岐するだけの小説ならざるを得ない読者が展開の選択権を持つゲームブックは、通常の小説への感情移入とは異った形での「主人公との一体感」をもたらすため、主人公勝手に行動して読者意志齟齬生む分岐小説は不満を招きがちである。しかし本シリーズ読者は「魔法によって主人公肉体宿った存在とされるため、自主的な行動をとる主人公俯瞰しても違和感がない。また、結果的にほとんどの項目を読破する構造になっているため、ボリューム不足を感じさせるともない項目数少なさを補うのが、『ドラゴンの洞窟』のストーンマーテン用いるような見取り図存在である。読むべき項目を図の形で提示することによって、「道は東と西に続いている」のような移動のための描写を省くことができる。しかし見取り図と項目を照らし合わせる作業単調になりがちであるのと、項目の構造解き明かすパズル要素失われることから、この手法を取り入れた人気ゲームブック作品少ない。本シリーズ数少ない成功例であるのは、著者ユーモア感覚によって各場面描写を読むこと自体楽しくなっているからである。 分岐小説形式選んだブレナンだが、ヒットするゲームブックにはRPG要素必須であることは承知しており、本シリーズにも忘れず取り入れている。しかし、その要素は未加工投入されている。たとえば敵との戦闘回避する友好反応」や「ワイロ」は無くてかまわないルールだが、RPGでは交渉が行えるため選択肢加えられている。『ドラゴンの洞窟』の冒頭では装備品リストの中から買い揃えるが、実際に役立つ品は多くない買い物という行為自体RPGキャラクター作成時における楽しみのひとつであり、その目的果たした後はあまり詳しく調整されていないのである。同巻の魔法リストも同様で、一覧を眺めて読者楽しんでもらうことが第一であり、各魔法の使用に際して精緻なパズル要素組み込まれていない普通ならこのような手法通用しないが、皮肉とユーモア満ちた本シリーズにおいては、いい加減さも笑い種として機能している。

※この「項目数の少なさとRPG要素の扱い」の解説は、「グレイルクエスト」の解説の一部です。
「項目数の少なさとRPG要素の扱い」を含む「グレイルクエスト」の記事については、「グレイルクエスト」の概要を参照ください。

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