皮肉とユーモア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 05:46 UTC 版)
『グレイルクエスト』は著者ブレナンのユーモアあふれる筆致で知られる。しかしそれは相手を愉快な気分にしたり一緒に笑いあうようなものではなく、当人はニコリともせずに痛烈な皮肉をぶつけ、相手を沈黙させるアイルランド流ユーモア「デッドパン」である。 読者はブレナンと劇中の語り部役マーリンからちくちくと皮肉られるが、そうした自分の姿に気づき、自らを笑う余裕が出てきたとき、デッドパンの魅力を知ることになる。 ゲームブックの祖である『ファイティング・ファンタジー』の地の文が、誰でも楽しめるようにするため平板かつ無個性な声で語るのに対し、著者が積極的に読者に語りかけてくる本シリーズでは、テーブルトークRPGのゲームマスターとプレイヤーの間のやり取りを疑似体験できる。
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