音波の利用例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 03:02 UTC 版)
医療分野では、産科や内科での胎児診断や内臓検査に医療用超音波センサーを使うことで、患者の体内を簡易に画像化出来る。また結石などを開腹手術をせずに音波による衝撃波で破砕することで体外への排出を容易にできる。 軍事用途や漁業においては、ソナーと呼ばれる水中音波を使って水中の敵潜水艦や魚群を探知している。 超音波センサーはあらゆる物流関連の現場で物体の有無を容易に捕らえることが出来るために利用されている。製造業や保守関連の産業では超音波を使った探傷検査が行なわれている。またSAWフィルタ(表面弾性波フィルタ)と呼ばれる電子部品もある。 イルカを含むクジラ類の一部は、メロン器官やメロン体と呼ばれる頭部の組織を音波レンズとして利用することで、指向性を持った水中超音波の送受信に利用している。このように音波を使って周囲を知る方法は反響定位やエコーロケーション(Echolocation)と呼ばれている。一方、マッコウクジラなどは超低周波水中音波を遠く離れた仲間との会話や歌に使用している。 コウモリは、口から超音波を放ちながら反射音によって周囲の状況を捉え、暗闇でも飛行することが出来る。エサである虫の位置を知ることもできる。 噴霧された溶融粒子に粒径に応じた固有振動数の周波数の音波を当てる事で粒径一定に揃える事が出来る。 音波浮遊炉では浮遊状態での材料の保持に使用される。電磁浮遊炉では浮遊できない酸化物等の非導電性材料の浮遊が可能となる。
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