韓国政府による有害指定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:00 UTC 版)
「呪文-MIROTIC-」の記事における「韓国政府による有害指定」の解説
朝鮮語版「주문 -MIROTIC」は2008年11月20日、歌詞の全体が「扇情的」であるとして韓国保健福祉家族部の下部組織である青少年保護委員会から、韓国女性歌手ソルビの「ドゥ・イット・ドゥ・イット」や米国歌手レディー・ガガの「ラヴゲーム」など109曲とともに、同国の青少年保護法に基づく「青少年有害媒体物」の指定を受け、同月27日に官報で告示された。これにより、同曲を収めたアルバム『MIROTIC』を19歳未満に販売することや深夜から早朝を除く時間帯の放送が禁止となった。 同曲にはこれ以前から、音楽評論家のイ・ムンウォンが「意図的に騒ぎを起こす広告手法を展開するために扇情的な歌詞を使っている」と指摘するなど「歌詞が欲情的」という批判は多々あったが、政府による有害指定には「時代遅れ」「結果的に政府がCDの宣伝をしている」と基準や実効性を疑問視する声が相次ぎ、青少年保護委員会で1次審議を担当するレコード審議委員会の委員を務めていた音楽評論家のイム・ジンモは「審議の基準は保守的で無理がある」として同委員を辞任、所属先のエスエム・エンタテインメントは歌詞の一部を変更したクリーン・バージョンを製作する一方で、処分取消訴訟を起こすなど波紋を呼んだ。 また、あらかじめ効力発生日に設定されていた同年12月4日に突然、一斉報道が開始された日本では、東方神起が同月末放送の『第59回NHK紅白歌合戦』に出演することが同年11月25日に発表されていたことから、NHK側が同日の会長定例記者会見の場で出演の撤回はないことを明言し、翌5日には同番組の演出担当者がブログにて日本語版をテレビで流すことに支障はないとのコメントを発表するなど対応に追われた。 その後、2009年4月にソウル行政法院での1審において指定を取り消す判決が下されたが、青少年保護委員会は控訴している。
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