非線形計画法
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非線形計画法(ひせんけいけいかくほう、英: nonlinear programming, NLP)は、制約条件群と未知の実変数群から成る一連の等式と不等式で、制約条件または目的関数の一部が非線形なものについて、目的関数を最小化または最大化するような解を求めるプロセスである。また、非線形計画法の対象となる問題を非線形計画問題と呼ぶ。
非線形計画問題の数学的定式化
問題は次のように単純化して定式化できる。
制約空間(水色)と目的関数(直線)の接点が解である。 単純な問題の例として、以下の制約条件群があり、
- x1 ≥ 0
- x2 ≥ 0
- x12 + x22 ≥ 1
- x12 + x22 ≤ 2
次の目的関数を最大化する問題を示す。
- f(x) = x1 + x2
ここで x = (x1, x2) である。
3次元の例
制約空間(中央)と目的関数(面)の接点が解である。 次の問題の例として、以下の制約条件群があり、
- x12 − x22 + x32 ≤ 2
- x12 + x22 + x32 ≤ 10
次の目的関数を最大化する問題を示す。
- f(x) = x1x2 + x2x3
ここで x = (x1, x2, x3) である。
参考文献
- Avriel, Mordecai (2003). Nonlinear Programming: Analysis and Methods. Dover Publishing. ISBN 0-486-43227-0.
- Bazaraa, Mokhtar S. and Shetty, C. M. (1979). Nonlinear programming. Theory and algorithms. John Wiley & Sons. ISBN 0-471-78610-1.
- Bertsekas, Dimitri P. (1999). Nonlinear Programming: 2nd Edition. Athena Scientific. ISBN 1-886529-00-0.
- Jalaluddin Abdullah, Optimization by the Fixed-Point Method, Version 1.97. [1].
- Nocedal, Jorge and Wright, Stephen J. (1999). Numerical Optimization. Springer. ISBN 0-387-98793-2.
- 矢部博、八巻直一:「非線形計画法」,朝倉書店,(1999年6月10日).
- 茨木俊秀,福島雅夫:「最適化の手法」(第4章'非線形最適化'),共立出版,(1993年7月20日).
- 茨木俊秀:「最適化の数学」(第3章'非線形計画問題のアルゴリズム'),共立出版、(2011年6月25日).
- 矢部 博:「工学基礎 最適化とその応用」(第4章,第5章),数理工学社、(2006年4月).
- 田村 明久, 村松 正和:「最適化法」(第3章'非線形計画'),共立出版、(2002年4月1日).
関連項目
外部リンク
- Nonlinear programming FAQ
- Mathematical Programming Glossary
- Nonlinear Programming Survey OR/MS Today
- ソフトウェア
- AIMMS Optimization Modeling AIMMS
- AMPL solver software - 学生向けは無料
- GAMS General Algebraic Modeling System – 学生向けは無料
- MIDACO-SOLVER – 4変数まで無料(Matlab, C/C++, Python, R, C#, Fortran:日本語あり)
非線型計画問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/28 18:23 UTC 版)
非線型計画問題では、制約条件が線型である必要はない。それ以外は線型計画問題とほぼ同じ原則が適用される。 非線型問題が一意な広域最適解を持つかどうかを確認するには、凸性(convexity)などに単純化する方法が便利である。制約条件や目的関数の曲率が適当な領域で常に凸なら、一意な広域最適解があるといえる。 ここでカルーシュ・クーン・タッカー条件 (KKT条件) が重要となる。これは、非線型計画問題が一意な大域最適解を持つかどうかを判定するのに、凸性に基づいた十分条件を提供する。最適解の方向を定義できるようにするために必要な追加の条件が存在する。最適解は局所解であって、大域最適解ではない可能性もある。
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