電池パックによる不具合・事故
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「W42K」の記事における「電池パックによる不具合・事故」の解説
2008年3月28日、KDDI、ならびに沖縄セルラー電話は本端末の電池パックの一部において、電池パック内部に傷や凹みが付くなどの圧力や衝撃が加わった時、その際損傷した絶縁シートが、その後の充電・放電の繰返しで機能低下し、ショートが発生することで、最悪の場合電池パックの発熱や膨張が発生し、発煙や破損に至る可能性があると告知。2008年3月29日現在の稼働台数の21万4349台を対象に、電池パックを無償で交換した。 2008年3月までに、本端末の充電している時、あるいは本端末の使用している時にNECトーキン製造の電池パックが発熱および膨張し、発煙や破裂、発火する事故が13件発生しており、その内の3件が左肩や右太ももを火傷するなど、ケガ人も発生している。2008年3月29日より本端末の全てのユーザーに対し、書面にて通知のうえ順次交換用の電池パックを送付する。なお、使用していた旧電池パックは返信用封筒にて返送する必要がある。 明らかになった不具合などは下記のとおり。 2007年10月19日 - 愛知県にて充電している最中に電池パックが破裂し、床が焦げ、火災認定。 2007年11月20日 - 北海道にて女性がジャージのポケットに入れていたところ発火した。その女性は太ももが赤くなる程度の火傷を負う。更に、その女性が着ていたジャージに燃え移った火を消すために足で踏み、足の裏も赤くなった。 2007年12月28日 - 大分県にて充電中にメールを打っている最中、電池パックが突然異常発熱を起こした直後に発火した。 2008年1月10日 - 青森県にて充電中に電池パックが破裂。左肩に1週間の火傷。床が焦げ火災認定された。 2008年1月21日 - 神奈川県にて充電中に電池パックが破裂した直後、発火した。 2008年2月8日 - 茨城県にて充電中に電池パックが焼損した。 2008年2月13日 - 神奈川県にて付属品の充電用卓上クレードルを用いて充電中に電池パックが破裂した。 2008年2月14日 - 愛知県にてEZwebを利用している時に電池パックが破損した。 2008年3月9日 - 岩手県にて使用中に電池パックから発煙した。 2008年3月7日 - 千葉県にて充電中に電池パックが破裂した。 2008年3月17日 - 秋田県にて充電中に電池パックが破裂した。 2008年3月18日 - 宮城県にて端末本体が突然異常発熱を起こし、右太ももに火傷を負った。 また、上記のほかにも2008年4月12日には新たに2件の発煙および発熱する事故が発生し、2009年7月には新たに1件の発煙および発熱する事故が発生。更に2011年5月までに新たに2件の電池パックが破裂する事故が発生した。 対象となる23万5452台のユーザーには、既に交換用のバッテリーパックが届けられ、2011年6月7日現在の時点において全体の95.8%にあたる22万5625台のバッテリーパックの交換が進んでいたものの、残りのおよそ10,000台が回収されていなかった。
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