集合住宅を表す言葉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 05:43 UTC 版)
アパートメント (apartment) 北米で集合住宅を意味する最も普通の語。各世帯の区画を指し、建物全体を指すには「apartment building」などと言い、日本で一般に使われる「マンション」はこれに当たる。 アパート 「アパートメント」を略した日本独特の表現。規模の小さい賃貸物件に限って使う。木造の建物には○○荘の名称を用いていることもある。 フラット (flat) 平ら、つまり、各世帯が1つの階に限定されているもの。イギリスや英連邦諸国でアパートメントの代わりによく使われる語。各世帯の区画を指し、建物全体を指すには複数形にする。 マンション (mansion) 英語で「大邸宅」。英語では、固有名詞として「〜Mansions」と名乗る集合住宅はあるが、一般名詞として集合住宅を意味することはなく、マンション=鉄筋コンクリート造集合住宅と理解されるのは日本独特の表現(和製英語)。 コンドミニアム (condominium) 「共同管理」を意味するラテン語から。分譲形式のもの。 メゾン (maison) フランス語で「家」「建物」。集合住宅という意味は特にない。語源は英語mansionと同じだが、大邸宅とは限らない。 タウンハウス (townhouse) 2つ以上の住宅を1棟に建て連ねたもので、各住宅が壁を共通にし、それぞれ別々に外部への出入口を有しているもの。長屋とも言う。「『テラスハウス』と呼ばれる住宅もここに含まれる」としている。 メゾネット (maisonnette) フランス語で「小さなmaison」。1戸の住宅を区切って賃貸する。通常、各戸が複数階にまたがる。 コーポ 「コーポレートハウス (corporate house)」を略した表現で、日本において主に鉄筋コンクリート造や鉄骨造のマンションより小規模の賃貸集合住宅の建物名に使用される。「コーポラティブハウス」の略という説もあるが、一般的にそれとは無関係である。 フルシチョフカ(хрущёвка) 1960年代のソビエト連邦政府はこの形式の集合住宅をソ連邦内に数多く建設した。低コストで、パネル工法あるいはレンガで作られており、3階から5階建てである。建設にはその名前にある通り、ニキータ・フルシチョフが監督している。もともとこの建物は、成熟した共産主義によって住宅不足が軽減されるまでの、一時的な住宅であると考えられていた。フルシチョフは20年以内に社会主義から共産主義に移行できると予測した。その後、レオニード・ブレジネフは各家族に「1人1部屋の確保と1部屋分の追加」を約束したが、今日も多くの人がフルシチョフカに住み続けている。 プラッテンバウ(ドイツ語版、英語版) 主に旧東ドイツで建設されたプレハブ工法の集合住宅。 団地(だんち) 似た用途の建物などが集まった区域。
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