防水腕時計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 04:41 UTC 版)
ムーブメントを水分から保護する仕様のケースを装備した腕時計を防水腕時計と呼ぶ。現在では一般に市販されている腕時計の多くが、何らかの防水仕様を備えている。規格については一般用耐水時計の規格として、ISO 2281/JIS B 7021 に記されている。古い防水時計では "Waterploof" ないしはそれに類する表記がされている事例が見られるが、今日の防水時計はいずれも "Water Resistant" またはそれを略した "Water Resist" などが表記に用いられる。 腕時計の防水機能は、「気圧」もしくは「水深 (m/ft)」で表される。基本的には、小雨に打たれたり日常の水仕事で水がかかっても大丈夫というレベルの「日常生活防水」(3 - 5気圧防水)、水泳や潜水などで着用する10 - 20気圧防水、そして本格的なダイビングに使用される潜水用腕時計(数百メートルから極端なものでは一万メートル防水も)までさまざまなレベルがある。表示の見方については注意を要する。「3気圧防水」と言っても、「水深30メートルまで潜っても大丈夫」というわけではない。この気圧は、静止した状態でこの水圧に耐えられるという意味であり、3気圧防水程度では水泳などの使用は保証されない。水深で表される場合には実際に表記どおり潜ることも可能な性能を持つが、メンテナンスを怠ると性能を充分に発揮できずに浸水する場合があるので、注意が必要である。 防水強度表使用例飽和潜水用300m防水空気潜水用200m防水日常生活強化20気圧防水日常生活強化10気圧防水日常生活強化5気圧防水日常生活防水非防水JIS B 7023 / JIS B 7021 による規定 2種潜水時計 1種潜水時計 2種防水時計 2種防水時計 2種防水時計 1種防水時計 雨や手洗いの際の水しぶきに耐えうる程度の使用 ○○○○○○ 水仕事(炊事・洗濯)に耐えうる程度の使用 ○○○○○ ヨット・ボートなどのマリンスポーツ、釣りなど船上作業。プールなどでの軽い水中使用 ○○○○ 競泳、素潜り、シュノーケリングなどの浅い水中での使用 ○○○ スキューバダイビングなど空気潜水での使用 ○○ 飽和潜水での使用 ○
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