関連した芸術運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 04:23 UTC 版)
「国際タイポグラフィー様式」の記事における「関連した芸術運動」の解説
1900年代にはデザインベースの芸術運動が他にも形成されており、国際タイポグラフィー様式に影響を与え、また逆に影響を受けることで発展していった。これらの運動は建築、文学、グラフィックデザイン、絵画、彫刻など複数の芸術分野に跨がる形で広がりを見せた。 デ・ステイル De Stijl 1917年 – 1930年、オランダでひときわ目立った芸術運動。 新造形主義 (ネオプラスティシズム、neoplasticism) とも呼ばれ、その芸術論において新たな精神的調和と秩序に基づいたユートピアを模索した。白と黒、原色のみを用いた垂直あるいは水平の構図、形態および色彩の要素を削ることで本質に迫ろうとした、純粋抽象美術の手法である。 提唱者:ピエト・モンドリアン、フィルモス・フサール、Bart van der Hoffら画家、またロバート・ファント・ホッフ(英語版)、ヘリット・リートフェルト、J.J.P.アウトら建築家 他 バウハウス Bauhaus 1919年、ドイツ。幾何形態の純粋さに重きを置き、装飾を用いず “形態は機能に従う” (‘form follows function’) をモットーとした。この運動の中心となったのは、ヴァルター・グロピウスが創立した工芸とファインアートの融合を行うデザインスクールである。その目的は、デザイン上の問題全てに適用しうるスタイルを推し進めるために、形態より機能を重視することの本質に向けたものづくりであり、そのスタイルこそが国際タイポグラフィー様式である。 提唱者:ヴァルター・グロピウス、パウル・クレー、ジョゼフ・アルバース、ワシリー・カンディンスキー、モホリ=ナジ・ラースロー、ヘルベルト・バイヤー 他 ロシア構成主義 Constructivism 1920年代、ロシア。抽象的かつ表情豊かな構造形態と、様々な機械的モチーフの組み合わせによって展開されるデザイン。幾何形態の変形、モンタージュ写真、絞った色数などを特徴とする、美術や建築哲学を基盤に興った運動。 シュプレマティスム Suprematism 1913年、ロシア。精神性とその価値を表現するための、幾何形態の平易化と純粋さに焦点を当てた芸術運動。 国際タイポグラフィー様式を含むこれらすべての運動は、幾何形態および色彩による段階構造で情報伝達する、魅力に溢れた視覚的要素を持つ還元主義的な純粋さが特徴である。
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