関連した種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/11 06:27 UTC 版)
マーレーコッドは種分化におけるマーレー・ダーリング流域固有の魚種で下流から上流にまで生息しているが、主に下流域の魚である。一方で絶滅危惧種のトラウトコッド (Trout cod) は上流域にのみ分布する種である。模様はコッド種の中では僅かに不鮮明である。順応性があり環境に適応したマーレーコッドがかなりの距離を上流まで生息域を押し広げるので、絶滅が危惧されるトラウトコッドは上流・下流域を散在する(または数が減少する前に散在した)。これはマーレー・ダーリング両川の広範囲で起こる現象である。それでも、主に下流域の種と上流域専門の種への種分化の基本的なパターンは存在する。 天然の川に本来沿岸性のコッド(本来はタラの意だが本稿ではスズキ目の魚を指す)からいくつかの種と亜種が分布している現象を捉えるならば、マーレーコッドのようないくつかのマーレー・ダーリング固有の魚種は少なくともグレートディヴァイディング山脈を越えることもできた。最もよく知られたものは、北部ニューサウスウェールズ州のクラレンス川水系のイースタンフレッシュウォーターコッド (Eastern freshwater cod) と南東部クイーンズランド州のマリー川 (Mary River (Queensland)) 水系のマリーリバーコッド (Mary River cod) である。その両方ともが絶滅の危機に瀕しているが、今なお生き残っている。沿岸性のコッドは過去に北部ニューサウスウェールズ州のリッチモンド川水系とクイーンズランド州のブリスベン川水系でも見つかったが、現在は絶滅している。
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