関連した料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 13:01 UTC 版)
精進料理では味噌仕立てにしたものを「国清汁」と呼ぶ。「建長汁」のいわれ同様、伊豆韮山の国清寺が起源であるともいう。 江戸時代の料理書『豆腐百珍』には「真のけんちん」「草のけんちん」など、けんちんのバリエーションが記されている。ただし、けんちんそのものは次第に廃れ、中身であるもやしと豆腐の炒め物自体が様々な料理に応用された。けんちん汁はそうした物の一つであり、この他に魚肉や豆腐にけんちんを詰めて蒸したけんちん蒸しなどがある。 大分県中津市には、同名の蒸し菓子がある。これは、木耳とトロクスン豆を中心に野菜を煮汁を多めに甘辛く煮付け、これにクズ粉・小麦粉・砂糖を加えながら長時間練り上げ、型に流し込んで蒸籠で蒸し冷やしたもので、見た目は外郎に似ている。江戸時代に同地出身の蘭学者であり医師でもあった田中信平が長崎遊学の際に「けんちん」を伝えたのが起源とされ、長らく、この地方の慶事や正月に「口取り(料理の合間に出される甘口の料理や蒲鉾、栗きんとんのような菓子などの事)」に使用されてきた。この「けんちん」は現在残っているけんちんの中でも最も異色の存在と思われる。 茨城県では、特産の蕎麦にけんちん汁をかけた「けんちん蕎麦」としても食されており、また、けんちん汁をつけ汁とした「つけけんちん蕎麦」も存在する。
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