金原発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 17:24 UTC 版)
位置:北緯35度34分30.4秒 東経136度38分22.2秒 / 北緯35.575111度 東経136.639500度 / 35.575111; 136.639500 (金原発電所) 濃飛電気では、長島発電所に続く根尾川開発を第2期計画として構想していたが、1920年代後半の経済状態では開発後の電力消化が困難であった。その反面、開発を放置すると水利権の維持ができないため、窮余の策として三重県の三重合同電気との提携を立案、水利権を同社との共同出資による新会社に移して共同開発を進めることになった。新会社「濃勢電力株式会社」は資本金500万円(10万株のうち4万8400株を濃飛電気で引き受け)にて1927年(昭和2年)5月5日に設立された。 こうして設立された濃勢電力の第1期工事として建設されたのが金原発電所である。所在地は本巣郡外山村大字金原(現・本巣市金原)。発電所建設工事は会社本体の事務とあわせて濃飛電気の受託にて進められ、濃飛電気が三重合同電気に吸収された後の1929年(昭和4年)6月に竣工、28日より運転を開始した。なお翌1930年(昭和5年)5月1日付で濃勢電力は事業・権利・財産一切を合同電気へと譲渡している。 金原発電所は根尾川から最大500立方尺毎秒(14.16立方メートル毎秒)を取水し、132尺(40.0メートル)の有効落差を得て出力4,400キロワットにて発電する水力発電所である。発電設備は電業社製縦軸フランシス水車および芝浦製作所製三相交流発電機各2台からなる。合同電気へ渡った後は東邦電力、日本発送電の順で所有者が交代し、1951年からは中部電力に属している。
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