大口供給
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 17:24 UTC 版)
濃飛電気では、発電所地元の供給区域における配電に充てる分を除き、発電した電力を大手電力会社の東邦電力へと送電していた。 送電設備については、長島発電所関係では発電所と岐阜市の鶴田町変電所を結ぶ33キロボルト送電線が存在した。鶴田町変電所における東邦電力への供給電力は1926年末時点で3,600キロワットである。一方、平瀬発電所には送電電圧77キロボルト・亘長38.4キロメートルの自社送電線「大平線」が接続した。同送電線は終点の大島開閉所で白山水力の送電線(福井県・西勝原発電所から伸びる)に接続。この白山水力線は大同電力の送電線に繋がり、最終的に愛知県犬山近郊にある東邦電力羽黒変電所に連絡する。羽黒変電所における平瀬発電所分の供給電力は1926年末時点で6,280キロワット、翌年5月末時点で8,940キロワットであった。 また濃勢電力によって建設された金原発電所には、三重県津市の津火力発電所までを結ぶ送電電圧77キロボルト・亘長101.9キロメートルの送電線「金津線」が接続した。このため金原発電所の発生電力は1929年6月の運転開始時より津方面へと送られた。
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