野球賭博関与による1年間の失格処分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 01:09 UTC 版)
「高木京介」の記事における「野球賭博関与による1年間の失格処分」の解説
2016年3月8日、前年秋に発覚した野球賭博問題に高木も関与していたことが、週刊誌『週刊文春』の取材を受けての球団の調べで発覚した。同日、巨人軍は熊﨑勝彦コミッショナーに告発すると発表した。 高木は2014年4月下旬から5月上旬にかけて、笠原将生からの誘いで数回にわたって賭博を行っていたが、当初の球団の聞き取り調査では「笠原に名前を貸していただけ」と虚偽の説明を行い、一貫して否定し続けていた。その後、相談した両親から「正直に話した方がいい」と言われ、自供に至った。翌3月9日、高木のみで記者会見を行い、一連の問題の謝罪と事の推移を説明した。 その後、コミッショナー直属の調査委員会によって『高木京介に係る有害行為調査』が行われ、同年3月22日、『有害行為における調査結果報告書』が熊﨑NPBコミッショナー宛に提出され、これを受けて熊﨑コミッショナーが『高木に対して1年間の失格処分、読売巨人軍に対して制裁金500万円の処分』を科す裁定を行った。これを受けて巨人軍は高木との契約を解除した。 無期失格処分を受けた3人の元投手と比較して、野球賭博に関わった期間・程度・回数・関わった後の対応に違いがあるとして無期失格ではなく、有期失格処分となった。 「読売ジャイアンツ所属選手による野球賭博問題」も参照 3月、スポーツニッポン新聞社野球部記者によるTwitterアカウント「スポニチ野球記者」が緊急アンケートを開催し、6時間で6000票近くが集まったが、処分の重さについて「妥当」が20%に対して「甘いと思う」が過半数の63%となった。 処分を受けた直後、高木にとって星稜高・巨人の先輩にあたる松井秀喜と二人きりで会う機会を得、松井から今後どのように償い、この問題と向き合っていくかについてアドバイスを受けた。のちに高木が復帰した際(後述)、松井は「戻して良かったと思ってくれる人が少しでも増えるような姿勢を見せてほしい。結果で恩返しをするということではない。姿勢だ」と述べている。 この年は母校である國學院大學のグラウンドを借りて練習し翌年の球界復帰を目指す傍ら、球団と定期的に面談を行った。金輪際、賭け事をしないことを誓うなど反省を認められた。
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