野球賭博関与問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 22:01 UTC 版)
「大阪ゴールドビリケーンズ」の記事における「野球賭博関与問題」の解説
2010年6月16日、選手が日本プロ野球(NPB)を対象とした野球賭博に関わったとされる情報が村上隆行監督に寄せられた。球団が調査したところ8人が関与を申告、19日に契約を解除した。その後球団は大阪府警に相談していた。 6月25日、球団はこれら主力選手を含む8人を解雇処分としたことを発表し、謝罪した。8名は仲間うちで数千円から数万円を賭けていたとしている。村上監督は「ショックで悔しい。正直言って裏切られた気分です」とコメントした。同日、球団の最大スポンサーである森下仁丹が、契約の解除を通告した上、残る所属選手も僅か12人となり、チーム維持が微妙な状態となった。ただ、試合開催については、7月9日までは予定通り行うことを表明していた。 6月30日、JFBLは、交流戦をおこなっている四国・九州アイランドリーグに対し、今後の運営方針・賭博問題の報告書、交流戦継続の要望書を提出。これを受け、アイランドリーグは7月1日の理事会で、交流戦を継続するか否かを検討する、とした。 7月1日、アイランドリーグは、「白紙」としていたJFBLとの交流戦について、野球賭博に無関係の選手を考慮し、7月以降も継続していくことを決定。もし、大阪が試合開催不能に陥った場合は、三重が代行するとした。 7月8日、相次ぐスポンサーの撤退に伴う資金不足から、球団経営を断念する方向で最終調整している、と報じられた。報道によると、野球賭博発表後、スポンサーの撤退が続出し、今期リーグ最終戦までの経費(遠征費・選手給与など)約2千万円の内、400万円前後しか手当てできていないとしている。 関係者は「最後まで努力するが、ハードルは高い」と述べ、経営を断念する場合は7月9日が最終戦となる模様で、その後はアマのクラブチーム化するか、三重への選手移籍などの案が挙がっていた。最終的に、大阪が撤退するか否かについては、15日までにアイランドリーグに伝えることになった。 7月10日、引き続きリーグ戦(交流戦を含む)に参加する、と発表した。相次ぐスポンサーの撤退により、経営状況は悪化しているが、支援スポンサーも集まっている、としていた。 8人が解雇処分となり選手が減少したため、村上監督およびコーチ陣(もともとコーチ兼任選手だった平下を除く)も選手登録され現役復帰した。シーズン終了後、前述通り解散となった。
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