都市デザインシステム(現:UDS株式会社)
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「コーポラティブハウス」の記事における「都市デザインシステム(現:UDS株式会社)」の解説
1992年、建築コンサルティングを目的として設立された有限会社都市デザインシステム(1994年に株式会社に改組)が母体となる。 1993 - 2007年の間に、主に東京圏に展開して累計65棟、956戸の実績をもつ。 コーディネーターは都市デザインシステム、設計監理については、初期は邑計画工房とK.U.T.都市建築研究室、中期以降は主に自社(都市デザインシステム)が務めている。 「自由設計」「コミュニティ」「原価近い価格」を3大メリットとして掲げる。 代表取締役の梶原文生(当時)は、創業のきっかけを「自分自身がかつて分譲マンションを買ったとき、まったく変更のきかない販売会社の対応に閉口したことがコーポラティブハウスをビジネスにした」と内装の自由設計に置いている。「会員の方に、なぜコーポラティブを選んだのか尋ねると、『コミュニティーがあること』と答える方が最近増えています。コミュニティーがあるマンションなら安心して住むことができる」と重視している。さらに「一般の分譲マンションに比べて価格が10-15%ほど抑えられる」。 事業手法としては、分譲マンションに近い感覚で参加できることが特徴である。企画主導型と呼ばれるように、同社は、目処づけのある土地に立案した最適計画を入居希望者に提案することで、取得目安価格を参考に希望住戸を選ぶ、というやり方をとる。さらに合意形成やリスク回避など、進行の障害になりかねない要素に対しては、提案のノウハウやつなぎ融資など同社独自のしくみを提供しており、入居希望者の負担とリスクを軽減している。 設計手法も、「自由設計」の分譲マンションに準じている。全体設計として、B1-1Fメゾネット、2F以上はフラットと分譲マンション並みの住戸プランを用意する。住戸設計については同社設計部担当者からは「各戸、みなさんのニーズやスタイルに合わせて設計していきます。(中略)室内の間取りもインテリアも基本的に自由ですから、住民のみなさんはまったくテイストの違うお部屋に、それぞれ暮らしておられますよ」と語る。 2001年度グッドデザイン賞受賞。 2008年8月、沖縄のリゾートホテル開発で資金繰りに行き詰まり、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。2009年4月、コクヨオフィスシステムの子会社となった。2014年2月から2016年6月にかけて、小田急電鉄株式会社がコクヨの保有株式を取得。
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