運用・生産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 07:59 UTC 版)
1944年(昭和19年)春から部隊配属が開始され、フィリピン方面での夜間爆撃等に使用された。特に魚雷艇攻撃においては、それなりの戦果を示している。その後の沖縄戦でも爆撃や哨戒に利用されたが、この頃になると戦況の悪化に伴い、本機のような水上機の活躍できる場面はほとんどない。 第六三四航空隊に配備された機体は、後部に航空甲板の改装を受けた戦艦の伊勢・日向に搭載して訓練を積んでいたが、六三四空は両艦の実戦投入前にフィリピン方面に転出したため、航空戦艦搭載機としての実戦参加は果たせなかった。だが、六三四空はその後フィリピン・沖縄方面で偵察・夜襲・襲撃任務などに従事し、大戦末期の劣勢の中で特攻によらない通常攻撃で一定の戦果を挙げた数少ない事例となった。(フィリピンに向かった瑞雲隊の生還者は68人中9人) 総生産数は約220機。ほとんどの生産型は一一型だが、エンジンを金星六二型に換装した一二型が1945年(昭和20年)に試作されている。 現存機は無いが、フィリピン沖に沈んでいる機体が確認されている他、2017年に原寸大のレプリカが製作された(艦隊これくしょん -艦これ-の瑞雲祭り)。
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