通話する内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 02:03 UTC 版)
火災(消防車)と救急(救急車)の出動要請を兼ねるため、最初にどちらの事案であるか明確にする必要がある。通報を受けた指令台オペレータは必ず「火事ですか、救急ですか」と問うので、これに答えれば良い。 ただし通報者は往々にして動揺し、場合によってはパニック状態になってしまうため、オペレーターは強い口調で繰り返し訪ねる事がある。これは、通報者を落ち着かせて身の安全を確保させると共に、最も重要な住所などの情報を得るためである。 極度の焦燥により、意味のない言葉(「燃えてるー燃えてるー」「車が、人が」など)を繰り返したり、不完全な住所(何丁目何番地、だけ繰り返すなど)しか言えなくなっていたりする。もし、『自分はちゃんと言ってる』のに何度も聞き返されるとしたら、それは必要な情報が抜け落ちている事を意味する。 通話中になんらかの事情で通話が切れた場合には指令台側からかけなおしてくる。まとめると次のようになる。 火事と救急の種別 発生場所・位置(○区(市)、○町、○丁目、○番、○号、○ビル、○階、または目印) 状況火事の場合 どこ・何が燃えている、けが人、逃げ遅れの有無 救急の場合 急病か事故か 人数、状況(挟まれている、出血している、意識の有無など) 通報例(火事、救急の別、場所(目標)、燃えている物、救助要請等を確実に伝えること。=太字)「火事です、○○町の○○商店から火が出ています。燃えている物は○○で、店の○○階で救助を求めている人が○○人います。現場への目標は○○です。」 「救急です。80歳の祖父が突然倒れました。意識がありません。呼吸はあります。以前に、脳卒中で○○病院に通院しています。場所は○○町の○番地、電話番号はxxx-xxxxです。」年齢・性別・現場の状況・既往歴・かかりつけ病院・意識の有無または意識の水準(意識が全く無いとか、自分の氏名や現在いる場所が言えないとか)・呼吸や脈拍の有無などを、指示に従いながら冷静に伝えるのが望ましい。救急車が到着するまでどんな応急処置をすればいいかも担当者が指示してくれる。
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