途中駅での分割・併合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 18:30 UTC 版)
「小田急小田原線」の記事における「途中駅での分割・併合」の解説
分割のある列車の方向幕の例(箱根湯本駅行きと片瀬江ノ島駅行きを連結) 「分割案内板A」の例(2006年12月14日、下北沢駅) 分割案内板をホーム番号表示と兼用していた事例(1994年頃の町田駅) かつて、ラッシュ時を中心に相模大野駅・海老名駅・新松田駅・小田原駅で分割・併合を行い、分割・併合駅 - 小田原駅・箱根湯本駅間を6両編成で運転していた。また、新宿駅寄りの4両(7 - 10号車)を各駅停車に種別変更して運転するものもあった。そのため向ヶ丘遊園駅を除く新宿駅 - 新松田駅間の急行停車駅および小田原駅に「分割案内板A」が設置されている。2002年3月23日のダイヤ改正以降は新松田駅での分割・併合列車が増えた。かつては小田原方より4両+6両という組み合わせ(通称「逆10両」)などがあり、「分割案内板B」などが設置されていたが、その後そのような分割・併合は行われなくなった(そのため6両編成の小田原方先頭車の電気連結器は撤去された)。一部の駅では、分割案内板をホーム番号表示と兼用していた事例もあるが、現存しない。なお、18 m車(2400形を含む)および旧4000形(吊り掛け駆動車)が運用されていた当時は新宿駅の分割案内板はA(新宿寄りが18 m車4連)、B(20 m車4連:現在の「A」に相当)、C(20 m車5連:旧4000形)、D(18 m車6連)、E(20 m車6連:後の「B」に相当)の5種類が用意されており、18 m車の廃車および旧4000形の高性能化が完了後もしばらくはそのまま残っていた。 相模大野駅で分割・併合を行っていた時期には、小田原線・江ノ島線とも急行として運転する列車(1 - 6号車が箱根湯本駅発着、7 - 10号車が片瀬江ノ島駅発着)や、1 - 6号車が箱根湯本駅発着の急行で7 - 10号車が藤沢駅・片瀬江ノ島駅発着の各駅停車(相模大野駅で種別変更、ただし下り列車の種別・行先は全車急行箱根湯本駅行き)が多く設定されていた。他にも、夕ラッシュ時の江ノ島線の輸送力を確保するために1 - 6号車が急行片瀬江ノ島駅行き、7 - 10号車が各駅停車の藤沢駅・片瀬江ノ島駅行き(相模大野駅で種別変更)という列車の設定もあった。さらに遡ると、1980年代までは、新宿駅 - 相模大野駅間を急行、1 - 6号車は相模大野駅 - 本厚木駅間を各駅停車、7 - 10号車は相模大野駅 - 片瀬江ノ島駅間を各駅停車として運転する列車が日中の大多数を占めていた。 2008年3月15日のダイヤ改正で、箱根登山鉄道線風祭駅の新駅舎と小田原駅箱根登山鉄道用折り返し線の使用が開始されたのに伴い小田原駅 - 箱根湯本駅間で4両編成の列車が折り返し運転を行うことから、箱根湯本駅発着として運転していた列車はすべて小田原駅発着となった。そのため、基本的に新宿駅 - 小田原駅間は10両編成となり、分割・併合を行う列車は大幅に減少した。このダイヤ改正から箱根登山鉄道線への定期列車としての急行の直通運転は行われていない。2012年3月のダイヤ改正でロマンスカー以外の分割・併合がすべて廃止されたため、急行の箱根登山鉄道線直通は完全に廃止となった。
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