送信周波数変更の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 05:09 UTC 版)
開局当時、周波数の空きが76.7MHzしかなく、しかも同じ周波数を、海を挟んで対岸にある福岡県築上郡築上町の先発局、スターコーンFMが使用していた。 開局時に防府市との間に電波を遮る障害物がないスターコーンFMへの干渉影響が考慮され、出力制限(17w)や送信に指向性をつけるという制限(錦山の中腹の標高が低いところで山を背後にすることで、九州方面へ電波が伝播しないように配慮をしていた)があったが、この防府地域にコミュニティーFMは必要との開業メンバーの熱い思いから、不利な状況を承知で何とか開局にこぎ着けた。 しかし放送開始後、海沿いや佐波川の周辺に当たる富海・中浦・西浦・小野各地域の一部で、当初の懸念通りスターコーンFMとの間で混信が発生したほか、前述の制限のために送信所が標高の低い場所に設置されたことにより、電波が弱く聞こえない地域も発生した。また離島である野島は、送信所の反対側になり送信範囲外となってしまった。 その後、防府市と防災協定を締結し、防災ラジオの運用をするようになると、可聴範囲を防府市全域に拡大する必要が発生した。以前より中継所の増設などが検討されたが、総務省と協議を重ねた結果、FMななみの閉局により空いていた77.3MHzが使用可能となった。それと同時に、送信エリアを拡張するため、送信所を防府市の向島の錦山山頂(356m)に移設可能となり、出力制限も必要なくなったため、出力を20Wへ増強した。 2015年4月1日から5月31日にかけて77.3MHzでの試験放送を行なった(コールサイン・周波数・送信場所・出力告知+BGMのループ再生。この間防府市では、すでに配布済みの防災ラジオを新周波数対応のものに変更した)。 2015年5月31日12時に76.7MHzでの放送を終了し、翌6月1日7時に77.3MHzでの本放送を開始した。 周波数変更と送信所の移設に伴い、可聴範囲が防府市のほぼ全域に拡大。離島の野島や海岸沿いの地域にも届くようになる。さらに、山口市の一部(旧山口市地区、小郡地区、秋穂地区、阿知須地区の一部)、宇部市の一部、周南市の一部などでも受信できるようになり、可聴範囲が大幅に拡大した。特に山口県東部では、下松市の笠戸島や上関町など、瀬戸内海沿いの諸島や海岸沿いで良好な受信の報告が多数番組宛てに寄せられている。
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