近年・開祖の死去以降
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 06:17 UTC 版)
1992年3月、醍醐寺より、伝燈大阿闍梨継主真聰に大僧正位が贈られ、1997年9月11日には、教主真乗が興した密教法流「真如三昧耶流」を顕揚する「真如三昧耶堂」が醍醐寺に建立された。 2002年、東京都武蔵村山市(一部立川市)の旧日産自動車村山工場跡地の大半106ヘクタールを取得。真如苑・日産・立地自治体で構成される跡地利用協議会が設立されたが、10年近くほとんどの部分で利用の目処が立たない状態で、2015年には「地域のために役立ててほしい」と工場跡地の一部約3.8ヘクタールを武蔵村山市に無償譲渡した。武蔵村山市は、公共・公益施設などを整備する方針としている。 2006年3月、東京都立川市泉町に総合道場となる「応現院」が落慶した。 2008年3月、海外流出が懸念されていた鎌倉時代の仏師・運慶の作とみられる「大日如来像」(2009年、重要文化財指定)が、ニューヨークのクリスティーズでオークションにかけられた。真如苑は三越に依頼して1430万ドル(約14億円)で落札した。文化財としての調査と展示のため、その後7年間東京国立博物館に寄託された。また対外的には、文化財の海外流出を防いだと広報している。 2012年10月、聖宝理源大師1100年御遠忌大法要中日(ちゅうじつ)に大阿闍梨真聰継主は、世界遺産醍醐寺国宝金堂において、醐山史上女性有髪の大僧正として初の大導師を勤仕した。随喜列座の職衆には世界各国から行を修めた教師(海外教徒)が参集した。 2012年10月、東京都千代田区一番町に友心院ビルが落慶。2018年4月、運慶作と推定される大日如来坐像(重要文化財)などの仏教美術品を一般公開する文化施設「半蔵門ミュージアム」を設立。 2013年3月伊藤真聰苑主は開祖生誕法要、常住祭において真如苑事務局で教務長補佐を務めている鳥飼尚之(とりかいたかし)氏を次期後継者に指名した。
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