辺野古への基地移設問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 15:26 UTC 版)
「渡具知武豊」の記事における「辺野古への基地移設問題」の解説
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設計画で海底に軟弱地盤が見つかり、2020年(令和2年)4月、政府は地盤改良工事のための設計変更を県に申請した。県は承認か不承認の判断に向け、公有水面埋立法に基づき、県民や名護市長の意見を聴く手続きを開始した。同年11月27日に照会の文章を市に送付し、翌年3月26日を期限に意見の提出を求めた。2020年(令和2年)12月16日、渡具知は、設計変更申請の埋め立て地用途変更について「異議なし」とする市長意見を、市議会本会議に追加議案として提案したが、反対多数で否決された。 2021年(令和3年)、渡具知は、3月議会の追加議案の提出期限を前に市幹部らと協議。再び提案しても否決される可能性が高いと判断し、同年3月8日、「市議会を経た市長意見が存在しない」とする趣旨の回答書類を県に送付した。 同年11月25日、玉城デニー知事は、軟弱地盤の改良工事のため沖縄防衛局が提出していた埋め立て変更承認申請を不承認とすると発表した。上京中だった渡具知は、玉城が不承認を発表する前の午後5時ごろ、新聞の取材に対し「詳細なことは存じ上げない。コメントは差し控えたい」と述べ、言及を避けた。辺野古については、一貫して「国と県の法廷での係争を見守る」との立場を続けた。 同年12月9日、市議会一般質問で、市長選に立候補表明している岸本洋平から「無責任。きちんと意見すべきだ」と指摘されるが、渡具知は「(国と県の裁判について)慎重に推移を見守る」との答弁を繰り返した。
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