質実剛健
質実剛健とは、質実剛健の意味
質実剛健とは、見た目は飾り気がなく、内面はまじめで、しかも強く逞しい、ということを意味する語。基本的には人物(人となり)を形容する表現といえる。質実かつ剛健なさま。質素・質朴、誠実・実直、剛毅・剛強、強健・頑健。質実剛健の語の由来・語源
質実剛健という言葉そのものの直接の由来は定かでないが、明治の開国によって西欧列強と対峙するにあたり質素倹約と勤勉とを奨励する旨のスローガンとして成立したという見方がある。質実剛健の類語と使い分け
質実剛健の類語・類似表現としては、「質朴剛健」や「剛毅木訥」などが挙げられる。「質朴剛健」ほぼ「質実剛健」の同義語といえる。「剛毅木訥」は、強い意志を持ち、性格は飾り気がない、という意味で用いられる。「木訥」には「口数が少ない」という意味合いを含む。すなわち質実剛健で寡黙な人物には「剛毅木訥」という表現が似つかわしい。 剛毅木訥仁に近し、ともいう。質実剛健の意味する根本は「実直でたくましい」とか「強くて真面目」ということであるから、そのような言い回しも言い換え表現として十分に使える。
質実剛健の英語
質実剛健は simple and sturdy あるいは simple and strong のような言い方で主義がだいたい表現できる。要するに「素朴でしかも強い」ということである。unaffected and sincere(飾り気がなくまじめである)といった表現もできる。質実剛健
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/09 16:31 UTC 版)
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概要
全く飾り気が無くて、真面目で、強くて、しっかりしているさまを意味する[1]。質は質朴で実は誠実を意味し、質実は飾り気が無くまじめなことを意味する。剛健は心や体が強く逞しいことを意味する[2]。
学校や会社の気風が質実剛健になっている場合がよくある[2]。専修大学、中央大学、日本大学、法政大学、明治大学の「東京・神田5大学」は質実剛健という校風であり、神田に創設されてから1世紀を越えた現在にも受け継がれている[3]。中央大学は1914年の卒業式での学長訓示を機関紙に掲載するにあたり、「質実剛健の校風」という表題がつけられた[4]。
由来
日本では明治維新が終わって鎖国政策が無くなっていた時期の明治政府によって『戊申詔書』という書物が発布され、この『戊申詔書』が質実剛健の由来である。この書物には明治天皇による国民に対しての期待が述べられている。この書物では、日本の国を産業革命後の欧米列強と比較したならば国力や技術が劣っているということへの不安が抱かれている。このため国民は忠実に仕事に励み、勤勉に倹約をして生計を立てて、自らの実質を重んじて自ら励み勉め続けなければならないということが求められている[5]。
脚注
- ^ “質実剛健 | スピーチに役立つ四字熟語辞典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス”. 情報・知識&オピニオン imidas. 2024年6月12日閲覧。
- ^ a b “質実剛健(しつじつごうけん)とは? 意味・読み方・使い方 - 四字熟語一覧”. goo辞書. 2024年6月12日閲覧。
- ^ “東京・神田5大学進学相談会”. 法政大学. 2024年6月12日閲覧。
- ^ “中央大学の「建学の精神」と「校風」:研究:Chuo Online : YOMIURI ONLINE(読売新聞)”. yab.yomiuri.co.jp. 2024年6月12日閲覧。
- ^ “【質実剛健】ってどういう意味?|いまさら聞けない四字熟語”. Domani (2023年5月16日). 2024年6月12日閲覧。
質實剛健と同じ種類の言葉
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