警察への相談
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:16 UTC 版)
「スマイリーキクチ中傷被害事件」の記事における「警察への相談」の解説
殺人事件関与説をマネージャーから知らされたキクチは、「あまりにもくだらない」として当初取り合わないつもりだった。しかし、2002年に念のため太田プロの公式HP上で「殺人事件への関与」と「殺人事件をお笑いのネタにした噂」を否定したが、逆にネットユーザーたちからは「やってない証拠を出せ」、「火のない所に煙は立たない」、「事実無根なら死んで証明しろ」などと反論され、中傷は収まらなかった。 また、2000年6月にキクチから相談を受けた四谷警察署は、脅迫罪の恐れがある書き込みを捜査して、管理者にログを開示させるなどして中傷の書き込みがなされた5つの書き込み元を特定した。 ところが、そのうち1つが、とある国立大学のキャンパス内に設置されているパソコンであると判明したものの、パスワード入力が不要のもので大学外の人物による書き込みの可能性もあったことから、書き込みをした人物を特定できなかった。また、別の書き込みは、発信元が特定されないように日本国内から日本国外の回線を経由していることが判明したが、当時はネット上の中傷程度で国際刑事警察機構を動かすことが非常に困難であったため、書き込んだ人物の特定は断念されている。残る3つについては、個人名を特定することができたものの、いずれの書き込み元もキクチとは全くの面識のない人物であり、当時は書き込み元の身元以外の証拠や明確な犯行動機を証明できるものなどがない以上は立件に持ち込むことができなかったため、捜査は打ち切りとなった。やがて、太田プロは、中傷コメントで荒らされた掲示板を一時閉鎖するに至った。また、2ちゃんねるなど他のサイトで書かれた中傷記載についての削除依頼も、「書き込みの内容が事実無根であることを証明できなければ要求には応じられない」という理由で、管理人に断られてしまった。 こうした中傷により、殺人事件関与説を信じた視聴者から業界関係団体(テレビ局や番組スポンサーやCMスポンサー)に「殺人犯をテレビに出すな」といった抗議が増えるようになり、キクチが舞台に上がる度に、観客がヒソヒソ話をしたりざわついたりするなど異様な空気になった。これらの事態によって業界関係者からの心証が悪化し、依頼されていた仕事や企画が立ち消え・お蔵入りになるなど、徐々に芸能活動に大きく支障が出る事態にまで発展した。
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