警報装置・警報機器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 06:08 UTC 版)
「自動火災報知設備」の記事における「警報装置・警報機器」の解説
主に聴覚障がい者や高齢者に火災が発生したこと(自動火災報知設備が発報したこと)を知らせるための補助装置。設置の義務は無いが、総務省消防庁では主に聴覚障がい者が利用する福祉施設や障がい者が利用する可能性の高い建物、大規模な空港や駅等には設置が望ましいとしており、平成28年には「光警報装置の設置に係るガイドライン」(平成28年9月6日付け消防予第264号) 等も策定されている。 警報装置 光警報装置 自動火災報知設備に連動して高輝度のフラッシュ光を点滅させる物。 文字表示装置 専用の電光掲示板。大きさは大型の物から小型の物まで様々。自動火災報知設備に連動してあらかじめ登録されている短文が点灯表示される。イメージとしてはトンネル出入り口付近に設置されている災害表示板や高速道路のインターチェンジに近い一般道路に設置されている交通情報表示板に近い。 シェーカー(振動装置) 枕やベッドに入れる有線端末。自動火災報知設備に連動して振動を発生させる。火災による死者のうち就寝中が6割以上を占めることに着目した製品で、高齢者や障がい者が日中はデイサービスや自立支援施設などを利用していて不在であることから考案されている。 臭気発生装置 自動火災報知設備に連動して刺激のある臭い成分を噴射する。睡眠中でも強制覚醒作用を持っていることからワサビ臭(アリルイソチオシアネート)が主流。 警報機器 携帯電話 自動火災報知設備に連動して専用端末が電波を発信する。登録されている携帯端末を振動させたり定型メール文を発信して火災を知らせる。高齢者や障がい者だけでなく、建物の関係者にも火災を周知できる利点がある。 腕時計 携帯電話と同じく専用端末が電波を発信し、登録されている腕時計を振動させたり、定型メール文を発信する。携帯電話と違い、受信には専用の腕時計(いわゆるウェアラブル端末)が必要となる。 ページャ 上記2種と同様、専用端末が電波を発信し、登録されているページャを振動させたり、定型メール文を発信する。いわゆるポケットベルの一種だが、固定電話へ着信があったことを知らせたり、玄関のインターホンが押されたこと(来客があったこと)を知らせたりと、留守宅の見守り警報機能を兼ね備えている製品もある。 これらの装置については、住宅用火災警報器においても光警報装置や臭気発生装置など一部の補助装置が実用化されている。詳しくは「住宅用火災警報器」を参照。
※この「警報装置・警報機器」の解説は、「自動火災報知設備」の解説の一部です。
「警報装置・警報機器」を含む「自動火災報知設備」の記事については、「自動火災報知設備」の概要を参照ください。
- 警報装置・警報機器のページへのリンク