警報方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 21:27 UTC 版)
音声警報タイプ 「火事です」などと音声で知らせるタイプ。ブザー音も併用されるものが多い。他の家電機器のブザー音に紛れることなく、火災であることを知らせるため、子供や高齢者にとってより安全であり、普及が進んでいる。特に、高齢者と若年者では耳に良く感知する音の周波数帯域が異なるため、低音から高音をスイープさせた音を導入するなど、工夫が取り入れられている。 ブザー音タイプ 「ピー」音などの電子ブザー音のみで知らせるタイプ。音声警報タイプと異なり、他の家電機器のブザー音に紛れることがあるため、最近ではより安全性の高い音声警報タイプなどに切り替わっている。電池切れの場合、一定間隔で「ピッ」音が鳴り続けるものもある。 発光タイプ 警報音に連動して高輝度の点滅光を発生させるタイプ。警報音を聞き取りづらい高齢者が居住する一般家庭向けのほか、聴覚障害者の居住する(消防法で自動火災報知設備が義務設置対象とならない)小規模多機能型居宅介護施設向けなどに設計されている。日本国内ではパナソニック電工や日本フェンオールが一体型の物を製造・販売しているほか、株式会社東京信友も連動型の発光器を製造・販売している。 発臭タイプ 警報音に連動して特徴的な強い臭気を発生させるタイプ。主に聴覚障害者向けのほか視覚障害者向けにも設計されている。現在のところ、日本で株式会社シームス(現・バイオミメテクスシンパシーズ)が製造・販売しイグノーベル賞を受賞した、ワサビの刺激臭成分「アリルイソチオシアネート」を発生させるものが唯一である。
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