警士の剣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 00:57 UTC 版)
セヴェリアンはドルカスとともにスラックスに着き、〈執政官〉のもとで〈警士〉として働く。しかしドルカスは、自分がかつて死者であり、〈調停者の鉤爪〉によって蘇ったのだと考えるようになる。一方セヴェリアンは〈執政官〉派の実力者の妻(浮気を繰り返して夫の評判を落としていた)を処刑する命令を受けるが、それにそむいたために追われる身となる。セヴェリアンとドルカスは別れ、彼は〈調停者の鉤爪〉をもとの所有者のペルリーヌ尼僧団に返すため、北へ向かう。山中の家に立ち寄ったセヴェリアンは、アルザボに狙われた一家を助ける。そして自分と同じセヴェリアンという名の少年と旅を続けるが、少年は道中にしかけられた罠によって命を落とす。罠を仕掛けた主は、惑星の支配者を自称するテュポーンという双頭の男だった。セヴェリアンは、テュポーンに対する忠誠を強要されるが、かろうじて彼を殺すことに成功し、旅を続ける。 ディウトルナ湖のほとりにたどり着いたセヴェリアンは〈調停者の鉤爪〉を奪われ、取り戻すべく湖畔の砦に侵入する。砦の主人は、劇団にいた巨人バルダンダーズだった。彼は湖の住人を実験台にして自分を成長させるための研究を続けており、タロス博士は彼の成長を管理するための人造物(ホムンクルス)だと語る。セヴェリアンは砦を訪れていた〈神殿奴隷〉たちに会い、彼らにひざまずかれて驚く。〈神殿奴隷〉たちはセヴェリアンの未来の姿を知っており、彼に助言を与える。〈神殿奴隷〉が去ったのち、バルダンダーズは〈調停者の鉤爪〉を湖に投げ捨てる。それを契機として湖の住人たちが砦に突入し、バルダンダーズとセヴェリアンは死闘を行なう。
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