諸説-「朝野旧聞裒藁」での殺害・非殺害説-とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 諸説-「朝野旧聞裒藁」での殺害・非殺害説-の意味・解説 

諸説-「朝野旧聞裒藁」での殺害・非殺害説-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/16 16:51 UTC 版)

岩松八弥」の記事における「諸説-「朝野旧聞裒藁」での殺害・非殺害説-」の解説

同様に岩松八弥」として綱文にその名を記す「朝野旧聞裒藁」には以下の所伝採録されている(汲古書院刊行本1巻673より679頁および740より741頁)。その名を「片目弥八」「片目弥八郎」とするものがあり、また討ち取られ時期についても記述わかれている。 広忠殺害したとするもの 「龍海院年譜」:天文18年3月6日広忠16歳のとき「片目弥八郎」が岡崎城中へ忍び入りこれを害したとする。直後広忠戒名記していることから「殺害」を意味するものと考えられる。「上村新六郎」がこれを討ち留めたとしている。 「天元年記録」:天文16年3月6日佐久間九郎左衛門」が「片目弥八」を奉公させて広忠殺害し、「植村新六」がこれを討ち取ったとする。 「岡崎古記」:同じく広忠殺害16年3月6日とする。「片目弥八」を差し向けたのが「広瀬佐久間九郎右衛門」(九郎左衛門誤記か)もしくは大浜佐久間某」とする以外は「岡崎領主古記」に同じ。「佐久間九郎左衛門」と記す東大総合図書館参州本間氏覚書」の記述文言同じ。 殺害には至らなかったとするもの 「松平記」:呼称は「片目八弥」。天文16年の条に「去年」に、として記される広忠を「村正」の脇差突き植村新六郎と「出会組み堀の中へころび入」ったところを松平信孝に鑓で突き殺された。植村感状与えられた。(→巻1。『三河文献集成 中世編105頁) 「官本 三河記」:「片目八弥」。天文16年の条に「去年」に、として。内容上に同じ。 「御年譜附尾」:「片目八弥」。内容上に同じだが、天文14年3月こととして。広忠は「軽創」にして「恙無」しとする。(→巻2) 「三河大全」:14年の条に「片目弥八」として。内容上に同じで、広忠につき「恙なし」。 「大永慶長年間略譜」:広忠公の家人片目弥八郎」。15年冬のこととして。内容上に同じ。広忠植村は「疵浅シ程ナクシテ癒エルト云」と記す。 「三岡記」:「片目弥八郎」。15年冬に「松平三左衛門」に頼まれ広忠に2箇所の傷を負わせた。信孝が鑓で突いたところを植村がその首をとったとする。 「治世元記」:同じく片目弥八郎」だが、14年の条に3月こととして。内容は「松平記」他に同じ。広忠の傷軽く早く御平癒」とする。 「御先祖記」:14年の条3月に、「片目八弥」として。内容上に同じ。広忠は「早速御平癒」とする。 「武徳大成記」:既述。 「三州八代古伝集」:既述。 「寛永諸家系図伝」:天文19年に「浅井某」あるいは「蜂屋某」が広忠を「突奉りて」逃げ去ったが「植村出羽守 はじめ新六郎」がその首をとったとする広忠殺害されたかどうかは記すところがない。「朝野旧聞裒藁」はその按文において、「浅井」とは「松平記」他に「異心企てあり」と記された者(→前掲三河文献集成 中世編104頁。知行引き換え広忠を切ることを松平信孝申し入れたという「岡崎浅井」)を誤り伝えたのであるといい、また「蜂谷」は「岩松八弥」の姓名を「詳らかにせずして」記したのである述べ年代事実ともに従いがたいとしている。 「貞享 植村右衛門佐 書上」:既述。 「及聞秘録」:年次不明。「片目弥八」が「恨事有奉」て広忠を「村正」の脇差突いた。これを仕損じた彼は植村組み伏せられ、検議の上で刑に処せられたとする。 以上の所伝採録した上で朝野旧聞裒藁」は広忠病死説を採っている。「又曰く」としてそれを述べる「三州八代古伝集」を除けば広忠殺害を記すのは「龍海院年譜」「天元年記録」「岡崎古記ということになる。

※この「諸説-「朝野旧聞裒藁」での殺害・非殺害説-」の解説は、「岩松八弥」の解説の一部です。
「諸説-「朝野旧聞裒藁」での殺害・非殺害説-」を含む「岩松八弥」の記事については、「岩松八弥」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「諸説-「朝野旧聞裒藁」での殺害・非殺害説-」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「諸説-「朝野旧聞裒藁」での殺害・非殺害説-」の関連用語

諸説-「朝野旧聞裒藁」での殺害・非殺害説-のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



諸説-「朝野旧聞裒藁」での殺害・非殺害説-のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの岩松八弥 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS