諸侯全般としてのフュルストとは? わかりやすく解説

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諸侯全般としてのフュルスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 08:26 UTC 版)

フュルスト」の記事における「諸侯全般としてのフュルスト」の解説

フュルスト語源ラテン語プリンケプス第一人者の意)であり、この意訳古英語通じてFirst すなわち「第一」と同語源)ゲルマン諸語取り入れられたと考えられるイギリスその後フランスの爵位体系影響大きく受けたが、ドイツ語圏の東フランク王国、のちの神聖ローマ帝国では正式な称号として残った神聖ローマ帝国時代フュルスト封建領主中でも世襲により大きな権限をもって領土支配する諸侯」を意味しており、本来的には、王(ただし、ボヘミア王国など帝国内の一領としての王に限る)や大公、公(Herzog ヘルツォーク)、辺境伯(Markgraf)、宮中伯(Pfalzgraf)、方伯(Landgraf)や城伯(Burggraf)といった世俗諸侯(weltlicher Fürst)や、所領有する大司教司教修道院などの聖界諸侯(Kirchenfürst)の総称であった皇帝直属諸侯は、特に帝国諸侯(Reichsfürst ライヒスフュルスト)と呼ばれて、同じ帝国の貴族領主でも、本来は封建領主ではなく地方知事代官称号であった「伯」(Graf グラーフ)や、皇帝ではなく他の諸侯封建関係を結んでいる小領主、あるいは諸侯陪臣として仕え貴族などとは区別された。帝国諸侯時代を経るごとに権限増し、もはや領主代官ではなく帝国実態皇帝盟主とする連邦であった)の構成国家たる領邦君主というべき存在となったこのような意味でのフュルストは、諸侯君侯訳されこのような意味でのフュルスト領地意味する Fürstentum(フュルステントゥーム)は諸侯領や領邦訳されるフュルストから由来した言葉、たとえば、大司教領司教領修道院領といった封建領土支配する聖職者を表す聖界諸侯(Kirchenfürst キルヒェンフュルスト)、次期皇帝選挙する資格を持つ帝国諸侯を表す選帝侯(Kurfürst クーアフュルスト)といった言葉も、「諸侯」という意味から由来しているのであって、「侯」の字がついているが、後述するような階級としての意味は持たない

※この「諸侯全般としてのフュルスト」の解説は、「フュルスト」の解説の一部です。
「諸侯全般としてのフュルスト」を含む「フュルスト」の記事については、「フュルスト」の概要を参照ください。

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