由来した言葉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 19:35 UTC 版)
ルーシという地名に由来する固有名詞には以下のようなものがある。 地名・国号ルーシヤ (Русія、Русия)、あるいはルーシア (Rusia):13世紀にキエフ・大公国の後継者の一つとなったハーリチ・ヴォルィーニ大公国の大公、14世紀からキエフ周辺を支配下においたリトアニアの大公、15世紀にチェルニーヒウを支配したモスクワ大公国の大公などが自らの称号で用いた用語。また、13世紀から17世紀東欧の呼称として用いられた。 ルテニア(Ruthenia): 「ルーシ」もしくは「ルーシヤ」のラテン語訳。13世紀以後、主に西欧の諸国やカトリック教会などで、ウクライナやベラルーシの地域の総称として用いられた。また、ガリツィア地方の呼称としてのみ用いられた。金属元素のルテニウムの語源にもなった。 ロシヤ(Ρωσία)もしくはロッシア(Россия):「ルーシ」もしくは「ルーシヤ」のギリシア語訳。10世紀末期以後、主にビザンツ帝国と正教会で、キエフ大公国を指す用語として用いられた。キエフ大公国の没後、モスクワ大公国とリトアニア大公国で正教徒が在住する地域の総称として使用された。16世紀初頭にモスクワ大公国の国号となった。
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