救済史と契約
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/13 03:50 UTC 版)
神の救済史を時代ごとに繋ぎ合わせているチェーン(link)は、「契約」とその「契約の成就」である。よって、創造と堕落と救いという「救済史の主題」において、この契約が実際の歴史の中でどのように成就して来たのかを、具体的に察することはとても重要である。 契約(言約, Covenant)はヘブライ語で「ベリト」であり、契約の当事者たちが相互の間に同意することを表す。しかし、神と神の民との契約は、神の一方的で主権的な契約である。 何故ならば神は創造主であり、人は彼の被造物として、本質的に神と人は相互同等な存在ではないからである。しかし、「私があなたとの間に契約を立てる…」という創世記 6:18 の言葉にも、契約を立てる方は神であり契約の所有者も神であると語っている。また、ヘブライ語「ベリト」は「裂く」という意味を持っている。昔、近東地方で破棄されてはいけないとても重要な契約を結ぶ時、獣を殺してから裂き、両側に分けておいたことから由来した言葉である。(創世記15:10, エレミヤ34:18)。 これは、もし契約者たちが約束を守らない時には、裂かれた獣のようになるということを意味している。
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