課題とその解決、そして今後の目標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 02:04 UTC 版)
「世田谷パン祭り」の記事における「課題とその解決、そして今後の目標」の解説
しかし、集客数の増加により課題や問題点が現れ、中でも毎回共通の問題となるのは、来場者の長い行列と待ち時間である。事務局では毎回対策を検討し、来場者の分散と混雑の緩和を図っている。当初より会場の規模を拡大させたことや、2015年から開催期間が2日間にしたこと、さらには2017年からは「優先入場券」を発売したことなどが功を奏し、混雑は緩和されてきている。 最初期のパン祭りでは午前中に商品が売り切れとなる店が続出した。しかし、回を重ねると早い時間での売り切れという事態は減少してきた反面、パン祭りの終了後に残ってしまう「ロスパン」の問題が現出した。そのため、2019年のパン祭りでは、「フードロス」への取り組みを実施し、ロスパンリサイクルのプロジェクト「Save The Bread Project」を導入した。このプロジェクトでは、ロスパンを買い取って提携の企業に配布し、「任意の募金」としてパンの代金を受け取った上で、その金額を東日本大震災の被災者支援や慈善団体「Save the Children」などに寄付を行うものであった。 世田谷パン祭りでは「フードロス」対策に加えて、ごみ減量の推進や会場でプラスチックを使わない対策にも取り組んでいる。マイバック持参の呼びかけやさとうきび製ストローの導入の推進などで環境負荷を減少させ、サステナブル(持続可能)なイベントへの進化を図り、祭りの将来を切り開くことを試みている。 パン祭りの今後について間中は「私がいなくてもイベントが成り立つ状況を整えないといけない(中略)ただ、根本は地域のイベントであってほしい。そうでありながら、全国、世界からも人が来るようなイベントになってほしいですね」と述べている。間中の発言を受けてパン祭り広報ディレクターを務める寒河江麻恵は、「人が多すぎるために開催場所を変えようという話があった」ことを明かし、「でも、世田谷パン祭りはここでやることに意味がある。毎回工夫して対応しているけど、この場所でやる限り行列はなくならないですね」と答えた。グラフィックアーティストの赤塚桂子も「行列も含めて〈世田谷パン祭り〉ですよ」と賛同している。
※この「課題とその解決、そして今後の目標」の解説は、「世田谷パン祭り」の解説の一部です。
「課題とその解決、そして今後の目標」を含む「世田谷パン祭り」の記事については、「世田谷パン祭り」の概要を参照ください。
- 課題とその解決、そして今後の目標のページへのリンク